高校野球 2025.10.26
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秋季東海高校野球 中京大中京 大垣日大に雪辱 きょう三重と決勝

中京大中京-大垣日大 4回裏、ピンチになりマウンドで話す安藤投手(左)と津末捕手=刈谷球場で
■選抜出場濃厚に
中京大中京が一進一退の攻防を制し、昨秋の東海大会で敗れた大垣日大に雪辱を果たした。
中京大中京は1回、1死一、二塁から荻田の右翼への適時二塁打で先制すると、2回には相手の暴投で追加点。3回に逆転を許したものの、4回に神達の右前適時打で同点、5回に森の右前適時打で勝ち越した。8回にも荻田が中前に適時打を放つなど着実に得点を重ねた。
投げては安藤、大須賀の両右腕の継投で粘る大垣日大を振り切った。
■粘りのリードで勝利に貢献 捕手に転向1カ月 津末選手
本調子に程遠いエースを支えたのは、捕手に転向して1カ月余りの津末選手(2年)だった。タイプの異なる右腕2人をリードし、勝利に貢献した。
先発の安藤投手(同)は好調だった県大会とは対照的に、序盤からストライクを取るのに苦労した。毎回、走者を背負う苦しい展開。津末選手はピンチを迎えるたび、マウンドに駆け寄り、声をかけた。「気持ちだけは折らすなよ」
これまでは主に三塁手として出場してきた。だが、捕手として期待された1年生がけがをするなどチーム事情から転向した。仲間にミットを借り、9月の県大会から扇の要を守る。
捕手は中学3年以来といい、基礎から学び直す日々。ワンバウンドの投球を確実に止められるようにするため、泥まみれになって練習に励む。「投手に寄り添う捕手」になるために。
この日の準決勝は計10の四死球を与えながらも、失点は4。指揮官が「根気強く、粘り強く、頑張ってくれた」と評すように、大量失点は許さなかった。「このまま決勝も勝って、神宮大会の出場を決めたい」と津末選手。決勝でも投手陣を引っ張り、勝利をつかんでみせる。(稲垣達成)
▽準決勝
中京大中京 110110011|6
大垣日大 012000001|4
(中)安藤、大須賀-津末
(大)竹岡、中村、谷之口-髙田
(2025年10月26日 中日新聞朝刊県内総合版より)
