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高校野球 スポーツ  2025.10.28

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中京大学附属中京高等学校

高校野球 秋季東海地区大会 中京大中京 5年ぶりV

三重-中京大中京 タイブレークの末、三重に勝利して優勝を決め、喜ぶ中京大中京ナイン

三重-中京大中京 タイブレークの末、三重に勝利して優勝を決め、喜ぶ中京大中京ナイン

 秋季東海地区大会は27日、愛知県刈谷市の刈谷球場で決勝があり、中京大中京(愛知1位)が、延長タイブレークの末に8-7で三重(三重1位)に逆転サヨナラ勝ちし、5年ぶり12回目の優勝を果たした。中京大中京は11月14日開幕の明治神宮大会に出場し、初戦で近畿地区代表と対戦する。今大会の成績は、来春の選抜大会の出場校を選考する参考資料となる。

 中京大中京は5-7の10回に田中の犠飛で1点を返し、続く半田が2点適時二塁打を放った。三重は5点差を追い付く粘りをみせたが及ばなかった。

■1年・半田 恩返しのV打

 先の読めなくなった一戦にふさわしく、決めたのは意外性を持つ1年生だった。中京大中京は6-7の10回2死一、二塁から半田が逆転サヨナラの二塁打。「ずっと一緒に練習してきた先輩に恩返しができてよかった」。勢いあまって三塁を蹴ると、本塁付近で手荒い祝福を受けた。

 9回に3点を失い、最大5点あったリードが消え延長に。タイブレークの10回に2点を奪われた。直後の攻撃。1死一塁から四死球でしぶとく満塁とし、さらに1点差に迫り打席には半田。「カウントを取りにくる直球だけを狙っていた」。初球を捉えた打球は右翼手の頭上を越え、2人が生還。歓喜をもたらした。

 秋季東海大会制覇は、高橋宏(中日)や畔柳(日本ハム)らを擁した2019年と、翌20年に連覇して以来。高橋監督は今のチームについて「際だった選手はいないが、粘り強さが出てきた」と評する。普段の練習からボール球をしっかり見極め、後ろにつなぐ意識を養ってきた。その成果が、土壇場での底力も含め、この日の11四死球につながった。

 明治神宮大会に向け「打てるチームではない。粘ってつなぐ野球をもっと徹底していきたい」と半田。自分たちの戦いに磨きをかけ、全国の強敵に挑む。 (郷司駿成)

▽決勝
三重 0000101032|7
中京大中京(愛知) 3011000003x|8
(延長10回、10回からタイブレーク)
(三)三好、吉井、古川、沢田慧、前川-大西
(中)大須賀、安藤-津末

(2025年10月28日 中日新聞朝刊19面より)
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