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スポーツ 2025.07.15

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三重高等学校

全国大会 全力で楽しみたい 三重高ダンス部 本番向け練習に熱

全国大会への出場を決めた「シリアスフレーバー」のメンバー=松阪市久保町の三重高で

全国大会への出場を決めた「シリアスフレーバー」のメンバー=松阪市久保町の三重高で

■生徒主体で演技磨く

 三重高校(松阪市久保町)のダンス部「シリアスフレーバー」が、名古屋市で5日に開かれた「全国高校ダンス部選手権」の中部地方大会で準優勝し、8月29日に東京で開催される全国大会への出場を決めた。3年の主将は「全国の舞台でも『シリフレらしさ』を発揮して全力で楽しみたい」と意気込む。(松山聖悟)

 中部大会の3日後。食堂前の踊り場では、授業を終えて集まった150人を超える部員が汗を拭いながら、ステップや腕の振りなどの基礎練習を繰り返していた。主将は「大人数でもそろった動きで踊れるのが強み。体力的にハードだけど、とにかく基礎に時間をかけている」と、全国大会常連校として心がけていることを明かした。

 ダンス部選手権には、1~3年生の40人で臨んだ。ダンスの技術に加え、「漢字2文字のテーマをいかにダンスで表現するか」が審査基準となる。同校は「戦隊(ヒーロー)」をテーマに、教室に現れるごみの怪物を5人のヒーローが倒すという、ストーリー性に凝ったダンスを披露。出場した全15チームの中でも異彩を放った。

 演技内容を考えたのは生徒たち。大会のために部内で複数のプロジェクトチームを立ち上げ、振り付けから小道具、衣装の製作まで、生徒同士で役割を細かく分担した。顧問の神田橋純教諭(36)は「誰かに教わったとおりに踊るのはおもしろくない。(三重高は)生徒が主体となって新しいものを作ろうと熱中できているので頼もしい」と話す。

 大会に向けた準備を始めたのは6月から。テスト期間だけでなく、週末には校外のイベントに出演するなど多忙で思うように練習を進められなかったが、たった1カ月で仕上げた。「朝7時半から集まって練習したり、毎日昼ご飯を食べながらミーティングをしたりした」と主将は笑う。神田橋教諭は「全国の舞台では、三重高が1番会場を沸かせるような、ウケるパフォーマンスをしてほしい」と期待を込めた。

(2025年7月15日 中日新聞朝刊松阪紀勢版より)
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