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お知らせ 2025.07.10

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日本福祉大学付属高等学校

一票入れて お得に買い物 日福大付高生が「美浜町民選挙割」考案

選挙割を考案した生徒ら=美浜町の日本福祉大付属高で

選挙割を考案した生徒ら=美浜町の日本福祉大付属高で

 20日投開票の参院選に向け、美浜町奥田の日本福祉大付属高、総合進学コース3年生が「美浜町民選挙割」を考案した。町民が投票済証を対象店で提示すると、サービスが受けられる。生徒らは地元の店に地道に依頼し、14店舗の協力が得られた。(石井豪)

■14店舗協力 投票率アップに期待

 総合的な探究の一環。昨年度、町からいくつか解決すべき地域課題が示され、一つに若年層を中心とした投票率の低さがあった。生徒らは、多くの人に投票に行ってもらうとともに、地域経済を活性化できるとして「選挙割」を企画。昨年の衆院選では、学校近くの飲食店1店が力を貸してくれた。

 今回の参院選は、さらにパワーアップ。約60の店に生徒たちが自ら電話をかけ、協力を仰いだ。電話に不慣れな生徒も多く、アポ取りは想像以上に難航したが、スーパーやコンビニ、飲食店、レジャー施設など幅広い業種の14店舗で実現した。

 実施は12~27日。町民が投票済証を見せると、割引やジュースのプレゼントなどの特典がある。期日前投票も含む。

 投票済証のイラストも生徒が考えた。野間埼灯台やミカン、町のマスコットキャラクター「のまっキー」など、町らしさあふれる絵柄の投票済証が投票所でもらえる。選挙割を使った人にはアンケートの回答を求め、利用者数や年代の検証もするという。

 太田さんは「今は投票率がすごく低いけど、美浜町だけでも同世代がみんな投票に行けば変わると思う」と期待を込める。PRのポスターをデザインした小島さんは「若い人が気になるお店もある。投票は簡単に行けて、素晴らしいサービスも受けられることを知ってほしい」と呼びかけた。

(2025年7月10日 中日新聞朝刊知多版より)
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