お知らせ 2025.06.25
- この記事の関連校
- 東海学園高等学校
天白 東海学園高生 老人ホームで交流会

平和への願いを書いた折り鶴を作る高校生とお年寄り=天白区のリハビリホームボンセジュール植田で
戦後80年の節目にちなみ、東海学園高(天白区)のボランティア部と有志の生徒が本年度、平和について理解を深めるボランティア学習に取り組んでいる。17日には、老人ホーム「リハビリホームボンセジュール植田」(同区)を訪れ、利用者との交流会を開催。平和への願いを記した折り鶴をお年寄りと作った。(垣見窓佳)
交流会には、利用者50人、生徒約40人が参加。同校のバトントワリング部が音楽に合わせてダンスをしたり、吹奏楽部が「世界に一つだけの花」などを演奏したりした。美術部は小さな折り鶴が添えられた紙製の箸袋をプレゼントした。
その後、生徒が折り紙を配り、お年寄りに平和へのメッセージを依頼。「共存共栄」「争いの無い世の中を」などと書かれた折り紙を使い、一緒に折り鶴を作った。折り鶴は学校に持ち帰り、平和をテーマにした展示物に仕上げて9月の文化祭で披露する。
今月に入って同様のボランティア学習は、3日に「天白老人ホーム」(同区)、10日は「養護老人ホーム名古屋市寿荘」(同区)でも取り組んだ。今後、同校の近隣の学童クラブや保育園も訪問するという。
折り鶴を一緒に作ったお年寄りから「自分が子どもだったころは、戦争でゴタゴタしていて勉強とか青春はできなかった」という話を聞いたボランティア部部長の生徒(17)は「実際に戦争を体験した方から話を聞くのは貴重な体験だと感じた。他の生徒もこの活動を通じて、何か得るものがあれば」と話した。
(2025年6月25日 中日新聞朝刊市民総合版より)