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お知らせ 2025.06.06

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セントヨゼフ女子学園高等学校

米留学生に英語で茶わん紹介 石水博物館 セントヨゼフ女子学園生

展示室を見て回るセントヨゼフ女子学園高生徒と留学生ら=津市垂水の石水博物館で

展示室を見て回るセントヨゼフ女子学園高生徒と留学生ら=津市垂水の石水博物館で

 津市のセントヨゼフ女子学園高校と、提携する米国の3高校から短期留学中の女子生徒らが5日、津市の石水博物館を観覧に訪れた。同館ではセント生が英訳した解説文を展示作品に添える活動をしており、留学生らはセント生の案内で館内を見て回った。

 活動は近隣の学校との連携を深め、増加している外国人来館者への対応を高めようと、同館がセント校に持ちかけた。英語教育に力を入れる同校では、英語科のダグラス・クリストファー教諭(58)が希望者を募って昨年から活動を始めた。生徒らは同館を訪れ、川喜田半泥子の焼き物など所蔵品の中から気に入ったものを選び、英訳に挑んだ。難解な専門用語など日本語でも難しい内容だが、これまでに約40点の作品の解説文を完成させた。

 5日はまず学校でダグラス教諭が半泥子の功績や同館の概要などを講義。この後、新年度も活動に取り組む1~3年の生徒9人と、ミズーリ、ジョージア州からの留学生6人らが訪問した。

 半泥子作の茶道具や書画などが並ぶ展示室を見て回り、セント生らが、自身が訳した英文などをもとに作品について解説。留学生らは作品を眺めながら熱心に耳を傾けていた。

 茶わん「雪の曙」について説明した3年の生徒(17)は「半泥子の代表作で、指の跡が作品に残る点などが興味深いと話しました。留学生から『美しい色合いだ』といった反応がありました。翻訳に関われ、貴重な体験ができました」と満足そう。留学生の生徒(16)は「英訳は素晴らしい。見た目だけでなく細かい点についても理解を深められました」とたたえていた。(楠佳久)

(2025年6月6日 中日新聞朝刊中勢版より)
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