お知らせ 2025.06.02
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ハナショウブ 若い感性で魅力発信 名古屋 桜花学園高生 昭和区の花PR

子どもに摘み取り方を指導する生徒(右)=名古屋市昭和区の鶴舞公園で
■子ども向けイベントで一役 花の特徴伝授
「花がら摘みでは、咲き終わってしぼんだものを選んで」と、優しく指導したのは、2年でリーダーの生徒(16)。昔ながらの早乙女姿になって体験した地元の吹上小5年の児童(10)が摘み取りやすいよう、茎をしっかりと支えた。
池には白や薄紫、濃紫色などの約90種2万株のハナショウブが植えられており、写真撮影時には、より映えるスポットも紹介。摘んだ花がらを持ち帰った児童は「お姉さんの説明は、分かりやすかった」と話した。
池では1923年にハナショウブの栽培を開始し、植生から100年を超えた。古い歴史がある一方で高齢者と比べて若者の関心が低いのが悩みの種。より若者に近い目線で、あでやかな花の魅力を伝えてもらおうと、公園と同クラブが数年前からタッグを組む。
31日の午前中は小雨が降り、客足もまばらだったが、リーダーの生徒らが「良き知らせ」というハナショウブの花言葉を紹介。タブレット端末を用いて、ハナショウブとアヤメ、カキツバタは花びらの模様や筋で見分けることを子どもたちに説明した。
池では8日まで、午後6~9時にライトアップもしている。戦時中はイモやムギ畑となり荒廃したものの、その後に復活した菖蒲池。リーダーの生徒は「この先もずっとハナショウブが咲き続けてほしい」と話した。
(2025年6月2日 中日新聞朝刊市民版より)