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お知らせ 2025.05.23

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高田高等学校

津ぎょうざで築く 日台関係 大同高生ら高田高訪問 有志団体の振る舞いに笑顔

 津市のご当地グルメ「津ぎょうざ」を通じて仲を深めてもらおうと、津市の高田高校で21日、同校を訪れた台湾の生徒らに津ぎょうざが振る舞われた。地元グルメで市の名を広める活動をする有志団体「津ぎょうざ小学校」が、生徒らに揚げたてを提供した。

 同校を訪れたのは台湾北西部・苗栗県の大同高校の生徒ら32人。昼食の時間には、団体が学校で揚げた津ぎょうざ70個が台湾の生徒や教員、高田高校の生徒らに提供された。大同高校の生徒は、「おいしい」「また食べたい」などと、笑顔でほおばっていた。

 高田高校は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の理念を実践する「ユネスコスクール」の事業の一環として、大同高校と交流を続けてきた。2019年に高田高校の教員らが大同高校を訪れ、学術分野で交流する提携を結んだことをきっかけに、20年から生徒同士がオンラインで環境や英語の学習を協力し合うなど、関係を築いてきた。

 コロナ禍でしばらく対面でのやりとりはかなわなかったが、大同高校から「来日したい」という申し出があったことから、今回の交流が実現した。大同高校の生徒は、生け花や柔道の授業も体験したほか、高田高校近くの高田本山専修寺も訪れ、日本の伝統文化に触れた。

 団体は24年12月、台湾・高雄市で開催されたB-1グランプリで来場者の人気投票により、最高賞のゴールドグランプリに選ばれた。今回、台湾の生徒らに津ぎょうざを提供したことで、受賞に対する感謝の思いを表す機会にもなったという。団体の中井征喜さん(58)は「みんなで一斉に食べて楽しんでくれた。一生の思い出の中に津ぎょうざを加えてもらえてうれしい」と話した。 (塩生衣菜)

(2025年5月23日 中日新聞朝刊鈴鹿亀山版より)
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