進学ナビ

HOME > 高校ニュース > 全て

高校ニュース

お知らせ 2024.10.23

この記事の関連校
愛知黎明高等学校

電子モザイクアートで能登の祭り 愛知黎明高生 七尾の団体に寄贈

3校の生徒の写真を組み合わせてできたデジタルモザイクアート=弥富市の愛知黎明高で

3校の生徒の写真を組み合わせてできたデジタルモザイクアート=弥富市の愛知黎明高で

 能登半島地震で大きな被害を受けた石川県の人たちにエールを送ろうと、愛知黎明高(弥富市)の生徒らが、能登の伝統の祭りなどを表現するデジタルモザイクアートを制作。19日に愛知黎明の生徒会長(3年)らが、同県七尾市に出向き、地元の祭りに携わる団体にアートを贈った。(森雅貴)

■長崎、岩手の高校と合作

 モザイクアートは雲仙・普賢岳の噴火や東日本大震災を機に交流を続けている島原中央高(長崎県島原市)と水沢第一高(岩手県奥州市)の3校での合作。3校の計約千人の生徒は9月上旬から、「希望」「前進」「笑顔」などと紙に記して胸の前に掲げて写真撮影。約5千枚をアート用のアプリに登録し、写真をつなぎ合わせて印刷した。

 写真を組み合わせて、「受け継ぐ伝統 新たな光を能登へ」と、応援のメッセージをつけた。縦4メートル、横6メートルのモザイクアートの中央には、七尾市の伝統行事「青柏祭(せいはくさい)」で祭りを盛り上げる高さ12メートルの山車「でか山」と、能登半島の先端にある「禄剛埼(ろっこうさき)灯台」(石川県珠洲市)を浮かび上がらせている。

 噴火や震災を機に交流する愛知黎明と島原中央、水沢第一の3校は毎年、震災を風化させないために合同で企画に取り組んできた。生徒会長(3年)は「皆が協力してメッセージをつくりあげた。思いが伝わってほしい」と話し、七尾市にアートと集まった義援金を届けた。

(2024年10月23日 中日新聞朝刊尾張総合版より)

戻る < 一覧に戻る > 次へ