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お知らせ 2024.07.27

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鈴鹿高等学校

災害時の行動 何を優先? 鈴鹿高生、6グループで意見交換 救援や避難など考える

災害直後の行動を話し合う生徒=鈴鹿市の鈴鹿高で

災害直後の行動を話し合う生徒=鈴鹿市の鈴鹿高で

 災害時に必要な知識や技術を身に付けようと、鈴鹿高校(鈴鹿市)特進コースの2年生が、防災学習に取り組んでいる。23~25日には「災害救援ボランティア講座」があり、36人が災害時の心構えについて理解を深めた。(服部壮馬)

 特進コースでは、2021年から2年生の総合学習で防災学習をしている。今回の講座では、三重大や鈴鹿市社会福祉協議会、災害救援ボランティア推進委員会(東京都)から講師を招いた。

 初日の23日は、災害時の行動を二者択一で判断する「クロスロードゲーム」や、地震発生から3分間、3時間、3日間の行動を考えるワークショップがあり、生徒らは6グループに分かれて、意見を交わした。

 クロスロードゲームでは、「大津波警報が発令され、高台へ避難した後、近所のおばあさんの様子が気になり、様子を見に行くか、行かないか」をテーマに二者択一で議論した。あるグループは「助けに行かないでおばあさんが亡くなったら後悔する」「助けに行った自分が津波に巻き込まれては元も子もない」など賛否両論の声が上がった。

 講師を務めた同推進委員の浜口晋介さんは、生徒に津波の恐ろしさを伝えた上で「普段からの備えと訓練が大切。決断しなければ何も始まらない」と呼びかけ、決断と備えの重要性を説いた。

 地震発生後の行動を考えるワークショップでは、自分の身を守るための3分間、家族の安全確認やケガの応急手当てのための3時間、避難行動の3日間に分け、優先順位を考えた。

 受講した生徒(16)は「災害時に1人でも多くの命を助けるために必要な知識と判断力を身に付けたい」。他の生徒(16)は「自分に何ができるかを考えて行動できるようになりたい」と話した。

 同校の伊藤武摩教諭は「高校生でもできることはある。災害が起きたときに、講座で学んだことを思い出して、行動に移してもらえたら」と期待した。

(2024年7月27日 中日新聞朝刊鈴鹿亀山版より)

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