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高校野球 2024.07.25

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杜若高等学校 東邦高等学校 中京大学附属中京高等学校 日本福祉大学付属高等学校

高校野球 愛知大会 24日 4強決まる

激闘の後、健闘をたたえ合う中京大中京と名古屋たちばなの選手(石曽根和花撮影)

激闘の後、健闘をたたえ合う中京大中京と名古屋たちばなの選手(石曽根和花撮影)

 愛知は準々決勝が行われ、4強が決まった。杜若は豊橋中央に8-3で快勝し、21年ぶりに準決勝進出。中京大中京は終盤に逆転し、難敵の名古屋たちばなを6-5で破った。東邦は大成に7-0で7回コールド勝ち。日本福祉大付は至学館との接戦を2-1で制し、初の4強入りを果たした。26日の準決勝は杜若-東邦、日本福祉大付-中京大中京の組み合わせで行われる。

 三重は準々決勝が行われ、津田学園、三重、菰野が4強入り。鈴鹿-明野は降雨のため継続試合となった。

■杜若 プロ28勝田中督監昨夏の壁越えた 1-14で敗北の屈辱 西脇粘投 流れ渡さず

 杜若が、昨夏に阻まれた高い壁を越えた。序盤に大量リードを奪い、先発の西脇投手(2年)が踏ん張って流れを渡さなかった。元中日の山内壮馬、元楽天の長谷部康平両投手らを擁した2003年以来、21年ぶりの4強進出を決めた。

 「昨年はベスト8で全く通用しなかった。本当にうれしい」。「ユウキ」の登録名で近鉄などで通算28勝を挙げた就任3年目の田中祐貴監督(45)が、大きな一勝に目を細めた。

 1年前の7月25日。15年ぶりに8強入りした勢いそのままに中京大中京との準々決勝に挑んだが、1-14で屈辱の5回コールド負けを喫した。この一年は「あの先への挑戦」とテーマを掲げ、フィジカル面や試合前の調整方法なども見直してきた。「去年は整列した時に、もう『これはかなわない』と思った。一年で本当にたくましくなった」と選手の成長を実感する。

 今夏は1、2回戦の接戦を勝ち切り、試合を重ねるごとに選手が自信をつけた。この日も1回から毎回得点し、4回で5-0。西脇は5回まで無安打に封じた。球数が100球に達した7回あたりで制球が乱れたが、8イニング4安打3失点と粘った。

 ここからはチームの歴史で経験のない未知の領域。まずは初の決勝進出で、夢の甲子園出場に王手をかけたい。「あの先へいけた。3年生と、いけるところまでいきたい」と西脇。杜若ナインが目標のその先へと突き進む。 (石曽根和花)

■東邦 全4戦無失点 宇佐美が引っ張る

 8年ぶりの夏の甲子園出場を狙う東邦が、2年ぶりの4強入りを果たした。原動力は、ここまでの4試合で1点も許していない投手陣。この日も、山田祐輔監督が「100点の投球」とたたえたエース・宇佐美がテンポの良い投球で大成打線を寄せ付けず、6イニング無四球無失点と好投。コールド勝ちにつなげた。

 「真っすぐも変化球も膝元のいいところに投げられた」と宇佐美。1回に2死を奪ったところで降雨のため2時間ほど試合が中断したが「もう一回、球場入りした7時だと思って切り替えた」と意に介さなかった。疲労を考慮し、予定されていた5イニングを上回る6イニングを投げ切った。

 3試合に登板し、全4試合で零封勝利を収めている強力投手陣を引っ張る。「大会が始まった時は、あまり調子が良くなかった。みんなが打ってくれているおかげ」と野手陣の奮起に好投で応えている左腕が、8年ぶりの夏の聖地へ導いていく。 (宮下爽)

■中京大中京 1点差9回1死一、三塁 救援・飯島が連続K

 中京大中京が劣勢をはねのけ、逃げ切った。1点リードの9回1死一、三塁。一発を浴びればサヨナラ負けと、絶体絶命のピンチでマウンドを託されたのは飯島投手(3年)。四球を与えて満塁としたが、後続は2者連続三振。三塁ベンチの仲間がマウンドへ駆け寄り、勝利を確信した。「ピンチでいく準備はできていた。考えていたのはミットに投げることだけ」と強気で挑んだ結果だった。

 6回までは3点差を追う苦しい展開だったが、7回に打者一巡の攻撃で一挙4得点。名古屋たちばなの押せ押せムードをひっくり返し、緊迫した試合を勝ち切った。高橋源一郎監督(44)は「野球の怖さ、一点の重みを実感する試合だった。飯島はしんどい場面でよく投げてくれた」と語った。

 飯島の兄・大斗は、中日・高橋宏を擁して2019年の明治神宮大会や20年の県独自大会で優勝した。その年は新型コロナウイルスの流行で甲子園が中止になり、飯島は中学2年だった。「その代にあこがれて中京に入った。兄からも『甲子園に行ってくれ』と言ってもらった」。7年ぶりの夏の甲子園まであと2つ。緊迫のゲームを勝ちきった自信を手に、準決勝は日本福祉大付へ挑む。 (石曽根和花)

■3時間8分熱戦 名古屋たちばな旋風 止まった

 名古屋たちばなが、あと一歩で初の4強入りを逃した。愛産大工から校名が変わった今年の夏は3回戦で今春優勝の享栄、5回戦で昨夏王者の愛工大名電と次々に強豪を破る快進撃で新校名をとどろかせた。中京大中京戦も序盤は優勢に進めたが7回に勝ち越され、そのまま追いつけなかった。「(中京大中京は)やっぱり強い。選手たちは本当に我慢強くなった」と鈴木監督。敗れたものの、3時間8分に及ぶ接戦を繰り広げた教え子の戦いに胸を張った。

■日福大付 沢田1失点完投 初4強

 日本福祉大付が投手戦を制し、初の4強に進んだ。9イニングを投げ切り1失点に抑えたエースの沢田は「勝てると思っていなかった」と正直な思いを吐露。同点の8回には2死満塁のピンチで3ボールと追い込まれたが「全球ストレート、入ってくれてラッキー」と開き直って投球。遊ゴロでしのぎ、直後の勝ち越しにつなげた。次戦の相手は昨秋、今春と続けて敗れている中京大中京。「ここからは楽しむだけ」と勢いそのままに、三度目の正直へ挑む。

▽準々決勝
豊橋中央 000001200|3
杜若 11210021x|8
(豊)内山、前島、谷奥、小栗-河本
(杜)西脇、長塚-北本

中京大中京 100010400|6
名古屋たちばな 030011000|5
(中)中井、宮内、田中、飯島-杉浦
(名)織田、石川、中島、前田、丹下-吉川

大成 0000000|0
東邦 1000303x|7
(7回コールドゲーム)
(大)堺-脇田
(東)宇佐美、杉浦-高柳

至学館 100000000|1
日本福祉大付 00010001x|2
(至)松本、堀尾-千田
(日)沢田-大脇
本塁打 光本(日)

(2024年7月25日 中日スポーツ7面より)

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