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お知らせ 2024.07.04

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修文学院高等学校

管理栄養士の学び いざ実践 修文大生 系列高陸上部に食事提供

陸上部員たちが食事を食べる様子を見守る学生たち(奥側)=一宮市の修文大で

陸上部員たちが食事を食べる様子を見守る学生たち(奥側)=一宮市の修文大で

 修文大(一宮市)で管理栄養士を目指す学生たちが春から、系列高校陸上部の練習後に食事をサポートする活動を始めた。国家試験合格に向け、普段は座学が多くなりがちな学生たちに社会で役立つ実践的な経験を積んでもらう狙い。学んだ知識を生かし、献立づくりや調理、予算管理に励む。(森雅貴)

■バランスよい献立 選手支える

 日が落ちた2日午後7時ごろ、系列の修文学院高校の陸上部員約20人が練習を終え、大学内の食堂にやってきた。この日の夕食は唐揚げや小松菜としらすの卵炒め、すまし汁、カボチャプリンなど。炭水化物やタンパク質といった5大栄養素をバランスよく取れるように学生が考えた献立で、おなかをすかせた高校生はおいしそうにほおばった。

 食費は1食あたり400円に設定。部員側から250円を回収し、150円は学部で捻出する。食材費の制約がある中、学生たちは陸上部から試合に向けたスケジュールを聞き取り、体づくりに励んでいればタンパク質が多い肉料理を中心に、試合直前ならばエネルギーに変える炭水化物が豊富な米や麺類を主にした献立にするなどの工夫も加える。

 この日の夕食はエネルギーが1091キロカロリー、タンパク質は35グラム、脂質は38グラムと細かく管理されており、陸上部の田中亮徳(あきのり)監督は「出される食事の栄養データが分かるので、選手たちも食べ物について考えるようになったのでは」と話す。

 同大健康栄養学部には148人が在籍し、栄養学などの座学や調理実習に取り組む。卒業後は病院や学校などで給食事業を手がける企業に就職する学生が多いが、田村明学部長は「普通にしていると、卒業間近にある管理栄養士の国家試験合格に向けて、試験対策が中心になりがち」と明かす。

 そこで献立づくりから調理、食べる様子を観察するまでの実践的な体験ができないかと、系列高校とコラボする企画を思いついた。4月から週2日、陸上部がやり投げなどの練習を終えた後、食事の提供を始めた。

 学生側も1~4年の37人が参加するなど反応は上々だ。学生リーダーで給食事業会社に入社する予定の4年、井村唯人(ゆいと)さん(21)は「普段学んでいることを生かせる。味付けなどに苦労することもあるが、高校生の反応が直接見られるのが楽しい」と語る。

 課題は、学生たちに十分な機会を提供できるかだ。1回の運営で調理などに携われるのは5人ほどに限られており、週2日だと参加したい学生全員の受け皿を確保できない。そのため食事の提供を週5回まで増やせないか検討しているという。

(2024年7月4日 中日新聞朝刊尾張版より)

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