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お知らせ 2024.06.29

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杜若高等学校

カイコ育てられますか? 「はい!」 養蚕学ぶ杜若高生、豊明の保育園で授業

紙芝居を映してカイコの一生を伝える生徒たち=豊明市沓掛町の沓掛けやき保育園で

紙芝居を映してカイコの一生を伝える生徒たち=豊明市沓掛町の沓掛けやき保育園で

 豊田市でかつて盛んだった養蚕に挑戦している同市の杜若高校の生徒たちが28日、豊明市の沓掛けやき保育園で出前授業を行った。同保育園では今秋、園児たちがカイコの飼育に取り組むことにしており、生徒たちは飼育方法などをレクチャー。手作りしたカイコのぬいぐるみや紙芝居を使って園児たちに説明し、「優しく育てて」と呼びかけた。(籔下千晶)

■飼育方法や生態、紙芝居などで説明

 先生役を務めたのは、同校の生徒有志でつくるサークル「まゆぷろ」の1年生4人と3年生4人。昨年4月、豊田市稲武地区での養蚕の歴史を知った同校の広藤浩教諭が、地元の歴史やカイコの命について考える機会にと、校内での養蚕を発案し発足した。昨秋には30頭のカイコを育てた。

 同保育園では今秋、園児1人がカイコ1頭を育てる計画。卒園生の保護者を通じてまゆぷろの活動を知り、出前授業が企画された。

 生徒たちは、年長児24人にぬいぐるみでカイコの口の位置や、糸をつくる姿勢などを解説し、オリジナルの紙芝居を披露。カイコが成長すると体の色が白から黄色などに変わることや、カイコが吐き出した糸が絹糸となり着物に使用されることを紹介し、「カイコの命はずっと生き続けている」と伝えた。

 クワの葉を食べるカイコの映像をスクリーンに映すと、園児たちは「かわいい」と笑顔。折り紙でカイコを作って楽しんだ。まゆぷろの3年生、高橋さん(17)が「カイコをちゃんと育てられますか」と問いかけると、園児たちは「はい」と大きな声で返事をしていた。

 高橋さんは「紙芝居などで伝えたことを養蚕に役立ててほしい」、同じく3年生の広瀬さん(18)は「園児たちがもっと養蚕に興味を持ってくれたら」と願った。

(2024年6月29日 中日新聞朝刊豊田版より)

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