第７１回春季東海地区高校野球大会（中日新聞社後援）は１８日、岐阜県の２球場で開幕し、１回戦４試合があった。中京大中京（愛知２位）が長良川球場で前回覇者の加藤学園（静岡１位）に１－０で勝利し、準決勝に進んだ。１９日に同球場で津田学園（三重１位）と対戦する。一方、享栄（愛知１位）はカヤバスタジアムで菰野（三重２位）に７－９で敗れた。
（水谷元海）

■エース好投　投手戦制す

　中京大中京が加藤学園との投手戦を制した。

　中京大中京は３回、１死後に神谷が左二塁打で出塁。後続が四球と死球で出て２死満塁の好機に、仲の適時内野安打で先制した。投げてはエース中井が要所を抑え、８回無失点の好投を見せた。

　加藤学園は、中京大中京を上回る７安打を放ったが、打線のつながりを欠いた。

■序盤に大量失点　享栄反撃及ばず

　序盤の大量失点が響き、享栄が菰野に敗れた。

　享栄は８点を追う５回、仲谷の２点適時打で反撃。６回には杉本の適時打などで３点を加え、９回にも西久保の２点適時打で追い上げたが、及ばなかった。投手陣は４回以降、浜上と小山が１失点に抑えた。

　菰野は２回に２点を先制、３回には打者１１人の猛攻で６点を挙げた。

加藤学園　０００００００００｜０
中京大中京　００１０００００x｜１
（加）山田、小沢－片山
（中）中井、田中－杉浦

菰野　０２６００１０００｜９
享栄　００００２３００２｜７
（菰）栄田－栗本
（享）上倉、水ノ江、浜上、小山－杉本

（2024年5月19日　中日新聞朝刊県内版より）