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お知らせ 2024.05.08

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三重高等学校

建設業PR ダンス動画 三重高生とコラボ 社長も県職員も踊る

動画を制作した三重高ダンス部と建設業関係者たち=松阪市久保町の三重高で

動画を制作した三重高ダンス部と建設業関係者たち=松阪市久保町の三重高で

 全国で活躍する三重高校ダンス部と建設業者らが、工事現場を舞台にダンスをする動画が完成した。建設業の人手不足が課題となる中、動画を通じて若者世代に業界への関心を持ってもらう狙いだ。1日、動画をお披露目する上映会が松阪市の同校であった。(奥村友基)

■担い手確保へ 発信

 ヘルメットに作業着姿の生徒たちが橋の上で軽やかに踊り、建設業者が木材や砂利を運ぶ演技をする工事現場ではユニホームのTシャツを着た生徒がダンス。クライマックスの松阪港では、建設会社の社長や県職員、生徒たちが青空と海を背景にリズムに乗る-。

 3分弱の動画は、建設業のPRにつなげようと、県建設業協会松阪支部と県県土整備部が企画した。3月上旬などに松阪市の高架橋工事現場や松阪港大口埠頭(ふとう)で撮影。

 建設関係者延べ20人と三重高ダンス部員約30人が参加した。

 動画のダンスは生徒たちが考案。腕や手で形をつくる「タット」など人気の動きを取り入れたり、笑顔で踊ったりして、建設業のイメージがより良くなるよう図ったという。

 振り付けを監督した3年の生徒(18)は「建設業は厳しいイメージがあったが、撮影では優しくしてもらい印象が変わった。良い動画になったので、同世代に見てほしい」と語る。

 同支部理事の郷内吉貴さん(50)によると、撮影1週間前の大人たちのダンスは「ズタボロの状態」。しかし本番は、高校生のようなキレはないものの、振り付けはばっちりに踊った。郷内さんは「みんな本番でNGを出したらあかんと思って練習したのだと思う。発注者の県と受注者の建設業者という関係も超えて楽しく踊れた」と笑う。

 建設業の担い手確保に向けては、同支部や県が、高校での出前授業などを通じて、情報発信に取り組んできた。

 三重高でも2022年度から、仕事内容を伝えたり、未来のまちづくりを考えたりする授業をしてきた。

 郷内さんは「企画をきっかけに生徒の友人や家族に建設業への関心を持ってもらいたい。ダンス動画を入り口に建設関連の他の動画も見てもらえたらうれしい」と話している。

 ダンス動画や建設業界のPR動画は、県建設業協会松阪支部の公式ユーチューブサイトで見られる。

(2024年5月8日 中日新聞朝刊松阪紀勢版より)

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