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お知らせ 2024.03.08

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瑞浪の高校生ら 麦芽かすでパンや菓子 特産品化へ お味はいかが?

試食する参加者(右)を見守るミライ創ろまい課のメンバーたち=愛知県春日井市の中部大で

試食する参加者(右)を見守るミライ創ろまい課のメンバーたち=愛知県春日井市の中部大で

■中部大が開発協力 試食会で手応えつかむ

 瑞浪市の高校生らでつくるまちづくりグループ「ミライ創ろまい課」が、食品の味の特性などを研究する中部大(愛知県春日井市)応用生物学部の研究室の協力を得て特産品の開発に取り組んでいる。麦芽かすを使ったパンや菓子が商品化される予定で、5日には試食会も開かれた。(長谷川和華)

 ミライ創ろまい課は瑞浪、中京、麗沢瑞浪各高校の生徒52人が所属し、3チームに分かれて、まちのにぎわいづくりに励んでいる。

 特産品チームは産官学連携で、クラフトビールの製造過程で出る麦芽かすをリサイクルしてパンや焼き菓子の商品化に取り組んでいる。本来麦芽かすは廃棄しているが、市内の企業や同大などと連携し、乾燥させた麦芽かすを粉末にしてパンと菓子を作った。

 市と同大の域学連携協定に基づく初めての活動で、管理栄養科学専攻の田中守准教授と香西はな講師の研究室が専門を生かして協力している。

 5日の試食会では、同大生や職員約40人が参加し、高校生たちが振る舞った。改良を重ねた食パン、塩パン、フィナンシェ、スコーンの4種を試食し、それぞれ麦芽かすを使わないものと食べ比べながら、香りや口当たりなどを評価。麦芽かすを使用していると、さくさくとした食感と香ばしさがアクセントになる。同じ作り方をしても、麦芽かすを使うことで甘みが増すものもあれば、あっさり仕上がるものもあるという。

 特産品チームの生徒=中京高1年=は「商品化に関わる前は、麦芽かすを知らなかった。何でも材料にできると分かった。これまでの試食の中で一番おいしそうに食べてくれた。商品化が楽しみ」と手応えを感じていた。

 集まった意見を基に調整を加え、今月25日に販売記念発表会を開く予定。

(2024年3月8日 中日新聞朝刊東濃版より)

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