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お知らせ 2024.03.02

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日本福祉大学付属高等学校

被災者の心に寄り添うには 日福大付高生 ボランティアの役目学ぶ

野尻さんの話に耳を傾ける生徒ら=美浜町の日本福祉大で

野尻さんの話に耳を傾ける生徒ら=美浜町の日本福祉大で

 能登半島地震の発生を受け、美浜町の日本福祉大付属高の生徒会役員が、大学教授から被災者の精神面をケアするボランティア活動を学んだ。

 大学の減災連携・支援機構長の野尻紀恵教授が講師を務めた。野尻さんは1995年、神戸市内の高校で教諭をしていた際に阪神大震災に遭っている。

 野尻さんは、過去の震災で家族のうち自分だけが生き残り絶望する女性がいたことを明かし、「被災者が生き残ったことを悔いないよう、ボランティアにはすべきことがたくさんある」と助かった命を守る重要性を語った。

 東日本大震災では、日福大生が宮城県石巻市の福祉避難所を訪れた。学生は高齢者を気分転換にと散歩に誘うも、一度は断られた。

 だが、学生の「しゅんとする」姿を見た高齢者が「かわいそうだから」と翌日には散歩が実現したという。野尻さんは、自ら力を貸そうとする心の動きは避難者にも必要と説明。「福祉の専門職にはなかなかできない動き。学生だからできることもある」と、若い人にこそ可能な精神面のケアがあると訴えた。

 2年の生徒会長(17)は「心に寄り添うのも大切なボランティアと分かった。今すぐできることは少ないかもしれないが、話を全校生徒に伝えたり実際に能登に行ったりすることもできればいい」と話した。(石井豪)

(2024年3月2日 中日新聞朝刊知多版より)

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