四日市市と米国ロングビーチ市の姉妹都市が６０周年を迎えたのを記念して、四日市市羽津甲の霞ケ浦緑地内にあるロングビーチ公園に新しい遊具が設置された。現地で遊具の完成式典が開かれ、森智広市長と市内に滞在していたロングビーチ市のレックス・リチャードソン市長らが出席して交流の節目を祝った。（篠崎美香）

　同公園は１９８３年１１月１９日に開園し、大型遊具施設「霞（かすみ）★ゆめくじら」の南西に位置する。市民に友好の歴史に関心を持ってもらおうと、２月から遊具の設置を計画していた。

　遊具はすべり台や橋が組み合わせてあり、ロングビーチ市をイメージした装飾が施されている。同市の象徴とされる客船「クイーンメリー号」や、ヤシの木、ヨットなどが描かれ、６０周年を記念した姉妹都市ロゴマークもあしらわれている。

　式典は、市内の海星高校吹奏楽部の演奏で幕開け。森市長は「公園で遊んだ子どもたちが四日市とロングビーチの絆を深めてくれるのを願っている」と述べ、リチャードソン市長は「四日市はわが市にとって初めての姉妹都市。これまでの６０年と未来を大切にしたい」とあいさつした。出席者がテープカットし、遊具を子どもたちに開放した。

（2023年11月25日　中日新聞朝刊北勢版より）