スペイン・バルセロナ近郊のサッカーチームのスペイン人監督や日本人コーチらが高校生を指導する練習会が１６日、中村区の同朋高校であり、同校のサッカー部員が速いパス回しが特徴のスペインサッカーを学んだ。

　学校を訪れたのはスペインサッカーの下部リーグに所属する、同国カタルーニャ州のチーム「オスピタレット」でアシスタントコーチを務める盛吉健吾さん（２８）＝沖縄県出身＝と、スペイン人のジョアン・サンチェス監督（３４）、ディエゴ・キンテロ第２監督（６４）。盛吉さんがリーグのオフシーズンに合わせ、学んだ技術を日本の若者たちに伝えようとサンチェス監督らと帰国した。愛知や沖縄などで高校生らを指導する。

　同朋高でのトレーニングは１５～１７日の３日間。１６日は輪になってボールを奪われないようパスを回す「ロンド」や、実戦形式の練習を実施。サンチェス監督は「むやみに走るのではなく、スペースを見つけて速いパスを」などとアドバイスした。

　練習に参加した１年生の生徒（１５）＝岡崎市＝は「練習の強度が高く、気合が入った。戦術も教えてもらい、自分のサッカーの技術が広がったと思う」と話していた。

（2023年6月17日　中日新聞朝刊市民総合版より）