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高校野球 2023.05.07

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東邦高等学校

東邦連覇 9回目V 県高校優勝野球 至学館に1-0

東邦-至学館 3回裏、満塁のピンチをしのぎ、笑顔でベンチに戻る岡本投手(左)と荒島捕手=岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで

 第73回県高校優勝野球大会の決勝が6日、岡崎市の岡崎レッドダイヤモンドスタジアムであり、東邦が至学館に1-0で勝ち、2年連続9回目の優勝を果たした。両校は、20日から静岡県で開かれる春季東海地区大会に出場する。

▽決勝
東邦 010000000―1
至学館 000000000―0
(東)岡本、宮国-荒島
(至)伊藤、山本、伊藤-磯村新

■東邦が序盤の得点を守り切り、至学館の反撃をかわした

 東邦は2回、1死一、三塁の好機に荒島の犠飛で先制。先発の岡本は8回2死まで無安打に抑える快投で、継投の宮国も無失点で逃げ切った。

 至学館は3回、敵失や4死球で2死満塁の好機をつくったが生かせず、終盤の出塁も後続を断たれた。


■甲子園に近づいた快投 東邦・岡本投手8回2死まで安打許さず

 8回2死まで1人も安打を許さなかった。「しっかりストライクにいいボールを投げられた」。東邦の先発、岡本昇磨投手(3年)は試合後、充実した表情をみせた。

 春の選抜では主に右翼を守り、救援投手としても活躍。この日は準々決勝に続き、先発として真っさらなマウンドに立った。課題の立ち上がりを克服するため、助走をつけてキャッチボールをするなど試合前は入念に準備。1、2回を3者凡退に抑え順調な滑り出しだった。

 ところが3回、2死から失策で出塁を許すと制球が乱れ、4死球で満塁のピンチを招いた。それでも「絶対に抑える」と修正し、後続を投ゴロに打ち取った。その後は、威力ある直球と切れ味鋭いスライダーを織り交ぜて快投。山田祐輔監督も「素晴らしい投球。安定感も球威も上がってきた」と成長を実感する。

 「しっかり長いイニングで自分が抑えて勝てれば甲子園が近づく」と岡本投手。選抜の舞台を経験し、一皮むけた“二刀流”。春季東海大会、その先の夏に向け、投打でのさらなる活躍を誓った。 (森本尚平)

(2023年5月7日 中日新聞朝刊10面より)

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