県内の私立高校生らが５月に開催する「新入生歓迎フェスティバル」の前夜祭イベントが２３日、中区の名古屋商工会議所などで開かれた。生徒らがコロナ禍でも工夫しながら取り組んだ活動を発表したり、憲法について学んだりした。

　同フェスティバルは５月４日、中村区のささしまライブで開かれ、５０００人ほどの参加を見込む。県内の中高生でつくり、社会問題について取り組む団体「愛知県高校生フェスティバル」が主催。前夜祭には生徒ら４００人が参加した。

　活動報告は５校の生徒からあった。誉高校３年で前生徒会長は昨年、コロナ禍で３年ぶりに開催した文化祭について発表。「学校にたくさんの笑顔があふれ、宝物の思い出になった」と語った。

　伊藤真弁護士による憲法をテーマにした講演もあり、生徒らが戦争や自衛隊、多様性について学びを深めた。その後、中区の白川公園周辺で戦争反対などを訴えるパレードを実施。２月のトルコ・シリア大地震の被災地支援のため、募金も実施した。（下條大樹）

（2023年4月24日　中日新聞朝刊市民版より）