県内の高校の福祉科や保育・福祉コースなどで学ぶ高校生らが集うイベント「ＦＵＫＵＳＨＩ　ＦＥＳ２０２３」が１９日、名古屋市中区の日本福祉大中央福祉専門学校であった。

　高校教諭や介護施設の代表らでつくる一般社団法人「地域福祉活動協会」（同市守山区）が初めて開いた。生徒らが自分たちの言葉で活動を発信し合うことで、福祉の仕事の魅力を見つけてもらうのが狙い。高校生ら約２００人が参加した。

　菊華高（同）や岡崎東高（岡崎市）など５校の生徒たちが発表。手話付きの歌や介護技術を披露する動画などでアピールすると、参加者たちから大きな歓声や拍手が起こった。

　古知野高（江南市）の生徒たちは、外国籍の子どもへの支援や駅、公園のバリアフリー化の現状を知るため、現場を見学し関係者らに話を聞いた活動を紹介。「福祉は高齢者、障害者だけではなく、全ての人の生活に関係するという意識に変化した。地域の課題を発見した時に『何とかしたい』という気持ちを持った福祉専門職を目指したい」と話した。

（2023年3月30日　中日新聞朝刊県内総合版より）