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お知らせ 2023.03.15

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名古屋国際高等学校

環境に優しいえびせんべい配布 日進で「アップサイクル」イベント 市と名商大などブース出展

名古屋国際高の生徒が配ったサステナブルえびせんべい=日進市岩崎町の愛知学院大で

名古屋国際高の生徒が配ったサステナブルえびせんべい=日進市岩崎町の愛知学院大で

 日進市は12日、連携協定を結ぶ名古屋商科大、系列の名古屋国際中学・高校とともに、市内であった「アップサイクル」に関するイベントにブースを出展した。アップサイクルは、廃棄予定のものに新しい価値を加えて再利用すること。同市は今後、官学連携で取り組みを進める。

 イベントはトヨタ自動車などが主催。同市のブースでは、SDGs(持続可能な開発目標)に関する活動をする同校の部「Sus-Teen!」の生徒が、えびせんべいの桂新堂(名古屋市熱田区)、カレーうどんチェーンの若鯱家(同中区)と開発した「サステナブルえびせんべい」を配った。

 両社の製造過程で出るアマエビの頭とうどんの端材を使ったカレー風味のせんべい。2021年から桂新堂のオンラインショップなどで販売している。受け取ると、すぐにほお張る人も。同部の部長(17)は「包装には私たちのアイデアで再生紙を使ってもらった」と話していた。

 大学生は、刈り取ったヒツジの毛を捨てずに業者に販売し、羊毛製品に再利用している愛知牧場など、市内外の企業の試みを動画で紹介。亀倉正彦教授(52)は「今後のマーケティングは収益だけでなく、SDGsを意識した視点が必要と分かる動画」と評価した。

 日進市企画政策課の白木誠課長補佐(49)は「アップサイクルは、市だけでは限界がある。官学連携で進めていきたい」と手応えを話した。(加藤慎也)

(2023年3月15日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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