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スポーツ 2023.02.24

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日本福祉大学付属高等学校

日福大付高が中学サッカー大会サポート

日本福祉大付高サッカー部(2022年4月撮影)=愛知県美浜町の日本福祉大付属高で

日本福祉大付高サッカー部(2022年4月撮影)=愛知県美浜町の日本福祉大付属高で

 日本福祉大付高校(愛知県美浜町)が、自主性をはぐくむサッカー大会「UENO CUP」(上野工業主催)の第1回大会を運営する。大会の目的は知多半島地域におけるサッカーの普及とレベルの向上、そして主体的な思考力を持った選手の育成。中学生たちが、マネージャーとして参加する高校生とともに戦術などを自分たちで決めてプレーする。大会は3月21日、愛知県知多市の松屋地所フレッチフィールドで開催する。

■戦術決定に参加

 大会は知多市に本社を置く上野工業が主催し、知多半島内10市町在住の中学1、2年生100人以上が参加。個人単位の申し込みで集まった選手たちが、その場で8チームに分かれて競い合う。

 特長は、各チームで高校生がコーチではなく「チームマネージャー」を務めること。第1回となる今大会は、知多半島内の美浜町にある日本福祉大付高サッカー部の部員が参加選手の意見交換をサポートする。部員は事前にその練習もする予定で、同部コーチの西川哲さん(30)は「高校生もいい勉強になると思うし、中学生にも気づきの機会になれば」と狙いを語る。

 同部の鵜飼建吾監督(37)も「優しくて、少し消極的な子が多い」と知多っ子の印象を語る。「中学生年代から、自分で考えて自分で行動できる選手になってほしい」。指導者を置かない環境でサッカーに必要な自発的な思考力、行動力を持つきっかけにしたい。

 目的は、自主性を養うほかにもある。教職員の働き方改革の影響で中学サッカー部の活動は縮小の一途をたどる。中学のサッカー部員がクラブチームの選手と交流し、活動のヒントになれば。鵜飼監督は「クラブチームに入れなくても、サッカーが好きで、続けたいという気持ちを持っている子たち。中体連のサッカー部の子たちのためにも、という思いもある」と力を込める。

 県協会の後援で大会は芝生のグラウンドで開催。選手用のユニホームを、知多半島を中心とした協賛企業9社で用意し、大会記念に選手へ贈呈する。子どもはチームの、大人は業種の垣根を越えた「オール知多」の大会が始まる。 (渡辺拓海)

(2023年2月24日 中日スポーツ7面より)
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