豊田市平戸橋町の杜若高校で１７日、コロナ禍突入以来、初めて卒業生がマスクを着用しなくてもいい形で、卒業式が開かれた。２４１人の卒業生のうち、５０人ほどがマスクを外して式に臨んだ。

　保護者や教職員も含め、５００人ほどが体育館に集まったが、マスクなしは卒業生のみ。国歌と校歌は歌わず聴くだけにするなど、感染防止対策は維持した。

　卒業生たちは、２０２０年４月の入学式からマスク姿で生活。１年次はほとんどの行事が中止になった。それでも修学旅行や体育祭などは実施できた。

　卒業生を代表して答辞を述べた女子生徒と男子生徒は「今ではマスクでは隠しきれない笑顔がある」「ここで過ごしたかけがえのない瞬間は青春だった」と３年間を振り返った。（服部桃）

（2023年2月18日　中日新聞朝刊豊田版より）