四日市メリノール学院中学校・高校（四日市市平尾町）と市は１０日、災害発生時に学校施設を指定避難所や指定緊急避難場所として活用するための覚書を締結した。市役所で締結式があり、同校の伊藤春樹理事長と森智広市長が署名を交わした。

　体育館などを避難者が長期滞在する指定避難所、駐車場などを一時滞在できる指定緊急避難場所として使用する想定。校内に体育館は２カ所あり、加えて第３体育館が来年２月末に完成予定。空調設備を備える第２体育館と第３体育館を中心に活用する方針という。

　伊藤理事長は「市民の皆さまに支えられて学校を経営している。恩返しとして少しでも役に立てたら」と話した。森市長は「大規模な災害が全国で頻発する中、市の防災力の向上に貢献していただけてありがたい」と感謝した。

　同校を含めると、市内に指定避難所は１１９カ所、指定緊急避難場所は９５カ所となる。（片山さゆみ）

（2021年6月11日　中日新聞朝刊北勢版より）

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