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お知らせ 2024.11.19

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英訳本 スリランカの学校に 瀬戸の聖霊中・高生 日本作品翻訳

子どもたちに読んでもらおうと、学校に絵本を寄贈した須磨さん(右)=スリランカで

子どもたちに読んでもらおうと、学校に絵本を寄贈した須磨さん(右)=スリランカで

■中区の基金が贈る

 世界の恵まれない子どもを支援する民間基金「YOSHITAKA’S HOPE FUND」(中区)が、英訳した日本の絵本80冊をスリランカの学校に贈った。同校図書館での文庫開設を祝う式が今月、ビデオ会議システムで現地と結んでオンラインで開かれた。(斉藤和音)

 式では、基金で外渉役を務める須磨美由紀さん(63)=昭和区=とスリランカ東部にある学校関係者らが、画面越しに対面した。現地の子どもたちが絵本を手に取り、ページをめくる様子が映し出された。子どもたちは「日本から贈ってもらいありがとうございます」と感謝を述べ、「大学を出てお医者さんになりたい」「頑張って勉強して良い仕事をして、良い人間になりたい」と夢を語った。

 贈った絵本は、聖霊中学・高校(瀬戸市)の生徒たちが辞書を引きながら日本の作品を英語に翻訳し、文章を添えた。英訳に携わり、学校に絵本を届けた大学生は「スリランカの子どもたちが絵本を見てくれていてうれしい。本を読んでいろんなことに興味を持ってほしい」と話した。

 須磨さんは「日本の絵本は色彩がきれいで、想像力が広がる。絵本が子どもたちの将来に役立てば」と話した。

 民間基金は、1994年に北アルプスで滑落死した名古屋市出身の医大生辻節隆(よしたか)さん=当時(23)=の遺志を継ぎ、姉の須磨さんら遺族が翌95年に発足。寄付を募り、アジア圏を中心に子どもたちに奨学金や物資などを届けている。

(2024年11月19日 中日新聞朝刊市民総合版より)

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