お知らせ 2023.06.27
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卒業生の丹羽・東大院教授が講演 暁中学・高校で創立祝う式典
暁中学校・高校(四日市市萱生町)で23日、同校の創立75周年と、中高一貫の発足40周年を祝う式典が開かれ、卒業生で東京大大学院の丹羽美之教授が記念講演を行った。全校生徒約670人に向け、正解のない課題に向き合うことの大切さを説いた。
メディアやジャーナリズムが専門の丹羽さんは、日本のクイズ番組の歴史に絡めて講演。日本では戦後、多くの人気クイズ番組が生まれたとして、「日本人はクイズが大好きな国民」と紹介。一方、クイズの弊害として、「問題は誰かから与えられるもの」「問題には必ず正解があり、正解にたどり着くための効率的な方法を探さないといけない」といった考えが生まれるとも指摘した。
丹羽さんは「クイズと違い、世の中には答えのない問いがいっぱいある」と、自分なりの問いを見つけることが大切だとアドバイス。「正解になかなかたどり着けなくても、焦らずゆっくりと追ってほしい」と呼びかけた。
高校2年の女子生徒(16)は、「学校と違い、社会では誰かから問題をもらえるわけではない。私もこれから自分の問いを見つけられるようにしたい」と感想を話した。式典はオンラインで開かれ、生徒たちは各教室で画面を見ながら、丹羽さんの話に耳を傾けた。(尾林太郎)
(2023年6月27日 中日新聞朝刊北勢版より)
メディアやジャーナリズムが専門の丹羽さんは、日本のクイズ番組の歴史に絡めて講演。日本では戦後、多くの人気クイズ番組が生まれたとして、「日本人はクイズが大好きな国民」と紹介。一方、クイズの弊害として、「問題は誰かから与えられるもの」「問題には必ず正解があり、正解にたどり着くための効率的な方法を探さないといけない」といった考えが生まれるとも指摘した。
丹羽さんは「クイズと違い、世の中には答えのない問いがいっぱいある」と、自分なりの問いを見つけることが大切だとアドバイス。「正解になかなかたどり着けなくても、焦らずゆっくりと追ってほしい」と呼びかけた。
高校2年の女子生徒(16)は、「学校と違い、社会では誰かから問題をもらえるわけではない。私もこれから自分の問いを見つけられるようにしたい」と感想を話した。式典はオンラインで開かれ、生徒たちは各教室で画面を見ながら、丹羽さんの話に耳を傾けた。(尾林太郎)
(2023年6月27日 中日新聞朝刊北勢版より)