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お知らせ 2021.08.18

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安乗の人形芝居 2年連続中止 志摩 東海中生ら非公開で芝居奉納へ

滑らかに人形を操る黒子姿の人形使い手ら=2019年9月16日、志摩市阿児町安乗の安乗神社で

滑らかに人形を操る黒子姿の人形使い手ら=2019年9月16日、志摩市阿児町安乗の安乗神社で

 志摩市阿児町の安乗神社で9月11、12両日に上演が予定されていた国重要無形民俗文化財「安乗の人形芝居」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年続けて中止が決まった。一方、芝居を学ぶ同市東海中学校の「郷土芸能クラブ」の生徒らは11日、同神社の秋季例大祭の行事として非公開で芝居を奉納する。

 文化財の保護団体には地元住民でつくる「安乗人形芝居保存会」が登録されている。例年、保存会と同クラブの生徒らが演じ、境内には1000人以上の観衆が詰めかけていた。昨年は全面的に中止となったが、今年は生徒が披露する場を確保しようと調整し、観覧を保護者らに限定して上演する。

 祭りは400年以上の歴史があるとされる。保存会には人形の使い手が25人ほどいるが、2年前の芝居が終わって以降、感染拡大の影響で本格的な稽古ができていないという。生徒らは保存会員の指導を受け、フェースシールドやゴム手袋を着用するなど感染対策を取り稽古している。

 石井太佳夫会長(64)は「伝統の灯を消してはいけない。会員のモチベーションを保ち、伝統の保存につながる活動を続けたい」と話している。(阿部竹虎)

(2021年8月18日 中日新聞朝刊三重版より)

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