学べる内容と特色 2020.03.30
学生自らが社会性のある研究課題を発見し、イノベーションを創出。社会実装型のプロジェクト教育で、未来社会 Society5.0をリードする研究力を身につける
身近な社会課題と地球規模課題に結びつけた研究プロジェクトが学生により創出
「誰一人取り残さない世界」の実現に向けて国連全加盟国が合意した世界を変えるための17の目標 SDGs。金沢工業大学は、第1回「ジャパンSDGsアワード」SDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞を受賞した日本を代表する国連SDGs推進高等教育機関です。学生自らが社会的価値を持つ研究課題を発見し、その解決策を提案する、プロジェクトデザイン教育とよぶ理工系PBL(Project Based Learning)を全国に先駆けて1995年度より実施し、カリキュラムの柱に据えています。
全学部・学科の学生が受講可能なSDGsに特化した授業も開講し、身近な社会課題と地球規模課題を結びつけたさまざまな研究プロジェクトが学生により創り出されています。
コード化点字ブロックを用いた情報案内実証実験を金沢21世紀美術館周辺歩道で実施
情報工学科 松井くにお教授(専門:人工知能)の研究室では、コード化点字ブロックを用いた情報案内実証実験を令和2年2月15日(土)に、金沢21世紀美術館周辺歩道で行いました。視覚障がい者にとってはなくてはならない点字ブロックですが、情報は「誘導」と「注意喚起」の2種類のみで細かいことが伝わりません。コード化された点字ブロックは黒点や矢印をつけたもので、スマートフォンで読み取ると、周辺の施設などの情報が文字と音声で流れます。視覚障がい者だけでなく、観光客や外国人にも、初めて訪れる場所での情報を提供することが可能です。建築学科 竹内研究室が金沢のベイエリアの築80年の倉庫をカフェにリノベーション
建築学科 竹内申一研究室がデザインしたショップ&カフェTen riversideは築80年の倉庫をリノベーションしたものです。川に面したカフェの客席は、川面に反射した光がゆらゆらと天井に映り込む、明るく居心地の良い場所となっていて、金沢のベイエリアでの新たなスポットとして注目されています。なお竹内研究室は2014年に「しお・CAFE」のデザイン・設計・施工にも取り組んでいます。能登半島先端の限界集落にあった古民家をカフェに改修したもので、2015年度グッドデザイン賞を受賞しています。