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中日新聞掲載の大学記事

大学野球  2019.05.19

愛知大学野球 春季リーグ 愛工大 きょうこそ決める 39季ぶり18度目V再王手

39季ぶりの優勝に再び王手をかけて笑みをみせる愛工大ナイン=パロマ瑞穂球場で(川越亮太撮影)

39季ぶりの優勝に再び王手をかけて笑みをみせる愛工大ナイン=パロマ瑞穂球場で(川越亮太撮影)

 愛知大学野球春季リーグ戦(中日スポーツ後援)は18日、パロマ瑞穂球場で第7週の2試合を行い、首位の愛工大は17安打の猛打で愛院大に10-1で大勝し、39季ぶり18度目の優勝に再び王手をかけた。19日の2回戦に勝てば、1999年秋以来の優勝が決まる。中京大は名城大を3-0で下した。

■投打ガッチリ!!

 投打の歯車がガッチリかみ合った。愛工大は1回にわずか5球で先制すると、最後まで手を緩めず計17安打で10得点。左肩痛が癒えた先発の中村は7イニング0/34安打1失点と好投し、愛院大を投打で圧倒した。39季ぶりのVに再王手だ。

 「打線がよう打ってくれました。ウチは先制点を取れば乗ってくるんです」と平井光親監督(52)。ナインも確かな手応えを感じており、市川主将は「全員で戦う愛工大の野球ができました」と胸を張った。

 試合前のミーティングで平井監督はこう呼び掛けた。「飛球を打たないように」。強風を考えたアドバイスは打者の耳に届いていた。王手をかけながら勝ち点を落とした第5週の中部大戦では、各打者が力のないゴロを連発。一転、この日は次々に強烈なライナーを放ち、流れをつくった。

 リズムの良さは守備にも好影響を与えた。援護を受けた中村は丁寧に低めを突く投球。1-0の3回1死一、二塁では4番の岡を二ゴロ併殺打に仕留めて窮地を脱出した。8回途中まで1失点の好投に「粘るという自分の仕事ができました」。V目前のプレッシャーをはね返した。

■OBからゲキ

 スタンドのOBからは「2回戦も頼むぞ!」という声がかかった。平井監督は「次の試合も打ってもらわないと」と気を引き締めるが、ナインはその気。市川主将は「重圧は一度経験したので大丈夫です。次で決めます!」と宣言。今度は足踏みせず、頂点へ登り詰める。 (川越亮太)

■リーグ戦初完封 中京大・伊藤稜

 中京大は先発・伊藤稜の快投で逆転Vへの望みをつないだ。キレのある直球は最後まで勢いが衰えず、名城大打線に許した安打はわずかに3本。三塁を踏ませずにリーグ戦初完封を飾った。「打者のタイミングをうまくずらすことができたと思う。自信を持って直球を投げたのがよかった」。半田監督も「無駄な球がなかった。今日は伊藤稜がしっかり投げたのが一番(の収穫)です」と高評価を与えた。

▽1回戦
中京大 001000020―3
名城大 000000000―0

愛工大 100221112―10
愛院大 000100000―1

(2019年5月19日 中日スポーツ8面より)

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