秋季リーグ１部の第５週は１日、名古屋市の熱田愛知時計１２０スタジアムで２回戦２試合があり、愛院大が９－３で愛工大に、中京大が５－４で中部大に連勝し、ともに勝ち点を２に伸ばした。

　愛院大は８回に竹田の逆転２点本塁打などで７点を挙げ勝負を決めた。愛工大は３点の先行を生かせなかった。

　中京大は延長タイブレークの１０回に桑原の適時打でサヨナラ勝ち。中部大は９回に追い付いたが押し切れなかった。

■竹田２打席連発

　愛院大の竹田が２打席連続本塁打を放ち、勝ち点を引き寄せた。途中出場し６回の第１打席で１点差に詰め寄る左越えソロ。さらに８回１死一塁で「いい意味で無の感覚で打席に入れ、すんなりとバットを出すことができた」とスライダーを振り抜いた。左翼席へ逆転２ランを放り込み、両拳を力強く握った。

　外野手のリーダーを務める４年生だが、世代交代も進めるチームで出番は限られてきた。もちろん準備は怠らず、好調だった今春の感覚を取り戻そうと「不安定にならないように打席で構える前、しっかりと立つこと」を意識し、打撃練習を重ねた。最後の秋、大学初本塁打を２打席連続で記録し「人生でトップクラスにうれしい打席になりました」と喜びをかみ締めた。

　＝中日新聞社後援

▽熱田愛知時計１２０スタジアム（愛院大２勝）
愛工大　０００３０００００｜３
愛院大　０００１０１０７ｘ｜９
（工）野崎健、小野、藤井－野崎翔
（院）河野優、石原、三島安－末田
本塁打　相原（工）、竹田２（院）

▽同（中京大２勝）
中部大　０３００００００１０｜４
中京大　２０００００２００１｜５
（延長１０回、１０回からタイブレーク）
（部）津波、肥田－清水智
（京）柴田、渡辺都、中川、高木－牧山
本塁打　秋山（京）

（2023年10月2日　中日新聞朝刊19面より）