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お知らせ  2023.03.01

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ボルシチ作り 交流深める ウクライナ出身者、鈴鹿医療科学大生と

学生らと一緒にボルシチを作るオーリャさん(右)=鈴鹿市の鈴鹿医療科学大で

学生らと一緒にボルシチを作るオーリャさん(右)=鈴鹿市の鈴鹿医療科学大で

 鈴鹿市の鈴鹿医療科学大で28日、ウクライナの伝統料理を同国出身で市内在住の女性から教わる国際交流事業があった。医療栄養学科などの学生11人が調理に挑みつつ、ロシアの軍事侵攻が続く現地に思いをはせた。(片山健生)

■「支援の輪 広げてほしい」

 ウクライナの食文化を通じて同国への理解を深めてもらおうと、同大のボランティアセンター長を務める高木久代副学長が企画。「食で紡ぐ世界の絆」と題し、侵攻開始から1年を迎えたのに合わせて実施した。

 ゲストはエステティシャンの柏谷オーリャさん(41)。1999年に観光で友人と来日し、出会った日本人男性と結婚。一男一女をもうけ、市内で家族と暮らす。交流事業には、母国伝統の刺しゅうが入ったワンピース姿で参加した。

 この日のメニューはボルシチ。オーリャさんは、日本人にとってのみそ汁のように母国で広く親しまれていると説明し「ウクライナでは地域で使う食材も違う。結婚式ではゴージャスなキノコも入れます」と紹介した。

 出来栄えを左右するお湯の温度や野菜の切り方などを学生らに丁寧に指導。赤いカブのような野菜「ビーツ」をみじん切りにする作業では、学生らと一緒に手を赤くしながら取り組んだ。

 現地の一般家庭で1回に作るボルシチの量などを質問した医療栄養学科2年の高浪芙孝羽(ふたば)さん(19)は「オーリャさんは親しみやすく、話しやすい。武力侵攻でウクライナがどんな状況なのか、あらためて関心が湧いた」と話した。

 オーリャさんは侵攻が始まってから連日、ウクライナ西部に暮らす母親や兄夫婦、妹夫婦らとテレビ電話などで連絡を取り合っている。親族に直接の戦禍は及んでいないが、軍隊入りを志願した兄の友人が昨年、戦死したという。「ウクライナでは戦争が続き、多くの人が困っている。そのことを友人と話題にする、(同国関連の)イベントに足を運ぶなど、できるサポートをして(支援の輪を)広げてほしい」と訴えた。

 交流事業には、隣国モルドバ出身で津市在住の画家、小林ステラさん(42)もゲストとして参加し、伝統料理のチーズパン「ウンブルティータ」を教えた。

(2023年3月1日 中日新聞朝刊鈴鹿亀山版より)

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