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中日新聞掲載の大学記事

2010.07.09

命救うキャップ40万個 中部大生が回収 ワクチン500人分

 中部大の学生有志たちが、売却益で発展途上国の子どもにワクチンを届けるため学内や春日井、小牧市内の小中学校11校から集めたペットボトルのキャップが40万個に達した。ポリオ(小児まひ)ワクチン500人分に当たるといい、学生たちの地道な活動が少しずつ実を結んでいる。8日、回収業者に引き渡した。

 同大ボランティア・NPOセンターが実施する国際理解プロジェクトの活動の一環。売却益は認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」に寄託し、実際に現地でワクチン接種に使われる。キャップは再資源化されることから環境にも優しい取り組みだ。同大では一昨年に始まり、回収業者への売却は10万個を回収した昨年5月に続き2度目となる。

 主に1〜4回生30人が担当した。キャンパス内8カ所に回収ボックスを設置しているほか、市内の小中学校に出向いて子どもたちが集めたキャップを受け取り、趣旨を説明して理解を深めている。

 同プロジェクトの代表で応用生物学部3回生の五十嵐由貴(ゆたか)さん(23)は「身近なごみの回収で多くの子どもたちの命を救うことができるすてきな活動。これからも続けていきたい」と決意を新たにしていた。(谷知佳)

(2010年7月9日 中日新聞朝刊なごや東総合版より)
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