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大学野球  スポーツ  2021.04.04

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愛知大学野球 7イニング無失点8K MAX145キロ プロ注目 伊藤

7イニングを無得点に抑えた中京大の伊藤稜投手=パロマ瑞穂球場で(谷大平撮影)

7イニングを無得点に抑えた中京大の伊藤稜投手=パロマ瑞穂球場で(谷大平撮影)

 愛知大学野球春季リーグ戦(中日スポーツ後援)が3日、パロマ瑞穂球場で開幕し、第1週の1試合が行われた。中京大は投打がかみ合って東海学園大に7-0で先勝。先発のプロ注目左腕・伊藤稜投手(4年・中京大)は7イニングを無失点に抑え、8三振を奪う好投をみせた。

■開幕戦・中京大7-0完勝

 独特の小さいテイクバックから小気味よく、力強いボールを投げ込んだ。この日最速145キロを計測した直球を軸に変化球を低めに集め、7回2死まで安打を許さない圧巻の投球をみせた。

 「調子はよくなかったですが、カットボールが三振を取りたいところで決まってくれた。球の勢いはあったと思います」

 半田監督が「こんな伊藤を見たことない」と評したように、7四死球と制球に苦しんだ。それでも7回を1安打無失点にまとめ、自力をみせつけた。

■冬に下半身強化

 冬の間の下半身強化が実を結んだ。チームで力を入れるウエートトレーニングに加え、楽天のドラフト1位ルーキー・早川がスポーツ番組で紹介していた練習を実践。30センチほどの箱に両脚で飛んで乗り降りし、お尻の筋肉を鍛えて下半身をいじめ抜いた。3月のオープン戦では自己最速の150キロを計測した。

■6球団が熱視線

 スタンドには6球団のスカウトが集まり、中日の松永編成部長は「左のパワーピッチャーでプロにもいないタイプ。希少価値は高い」と語ると、清水スカウトも「兼ね合いもあるが、上位で指名するところもあるのでは」と高評価する。

 「150キロ台に乗せられたことが自信になった。早川さんみたいにドラ1、上位でプロにいけるように練習していきたい」と伊藤。4球団競合でドラ1指名された左腕を目標に、さらに高みを目指す。 (谷大平)

▽1回戦
東海学園大 000000000|0
中京大 21001120x|7
本塁打 沢井(京)
(名城大-愛院大1回戦は愛院大が部員の新型コロナウイルス感染のため棄権し、規定により名城大が9-0で不戦勝)

(2021年4月4日 中日スポーツ9面より)

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