高校野球で世代屈指の好投手、中京大中京（愛知）の高橋宏斗投手が６日、名古屋市の同校で記者会見し、プロ志望届を出す意向を表明した。２６日のドラフト会議では１位候補として注目されており「いずれはプロへという夢があった。ストレートを生かした投球をしたい」と憧れの舞台への思いを語った。

　最速１５４キロを誇る右の本格派で８月の２０２０年甲子園交流試合では１０回１１奪三振３失点と好投した。今はチームの練習にほぼ毎日参加しており「常に追い込みの時期だと思っている。疲れない下半身づくりだったり、ウエートトレーニングを見直したり」と体の強化に力を入れている。当初は慶大進学を希望したが、合格は果たせずプロ志望に切り替えた。

　中日の加藤宏幸球団代表は高橋について「プロ入りを表明するなら地元の選手だし、考え直さないといけない。１位候補として考えるべき素材だと思う。スカウトと相談する」とドラフト戦略を練り直す考えを示した。

　与田監督は「素晴らしい素材という情報は得ているし、映像でも確認した。これからドラフト会議に向け、話し合いをしていこうと思っている」と話した。

（2020年10月7日　中日新聞朝刊19面より）