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お知らせ 2019.12.25

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セントヨゼフ女子学園高等学校

中学生ら英語で案内 鳥羽 大型客船 今年最後の寄港

鳥羽に上陸した観光客に声を掛ける中学生ら=鳥羽市鳥羽1の鳥羽マリンターミナルで

鳥羽に上陸した観光客に声を掛ける中学生ら=鳥羽市鳥羽1の鳥羽マリンターミナルで

 英国船籍の大型クルーズ客船「ダイヤモンド・プリンセス」(115,875トン)が24日、鳥羽市に今年最後の寄港をした。地元の中学生らがボランティアとして外国人客らの道案内などを手伝った。

 寄港は今年6回目で通算7回目。これまでは横浜発着で国内中心の寄港だったが、今回は23日に横浜を出発し、台湾やベトナムを経てシンガポールに到着する海外重視のコース。乗客2850人のうち、日本人は60人のみで、大半は米国、オーストラリアなど英語圏の外国人。

 近隣市町や観光団体でつくる鳥羽港クルーズ船誘致受入協議会や通訳ボランティアなどの100人が観光案内などに対応。ボランティアには市内の鳥羽東、答志、長岡の3中学校から28人が参加した。スタッフ用のビブスを着け、上陸用のテンダーボートが客船と往復する鳥羽マリンターミナル周辺などで「グッド・モーニング」「ウェルカム・トゥ・トバ」と歓迎。観光施設への行き方などを説明する場面もあった。

 鳥羽東中3年の女子生徒(14)は「学校は休みかと、いろいろ話し掛けられた。英語で交流でき、いい経験になった」と話した。宇治山田商業高(伊勢市)、セントヨゼフ女子学園高(津市)の生徒も手伝いに駆けつけた。

 外国人客らは鳥羽の中心市街地で食事や観光を楽しんだほか、ツアーバスで伊勢神宮、志摩・賢島などを満喫。客船は夕方、大阪へ出発した。

 鳥羽への寄港は昨年1回、今年6回で、来年も5回が予定されている。関係者は「クルーズ客船は魅力がない場所では寄港回数を減らすため、鳥羽は受け入れられたのでは」と喜ぶ。

 客船は全長290メートル、全幅38メートルで、米国の会社が運航する。(西山和宏)

(2019年12月25日 中日新聞朝刊三重総合版より)

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