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高校野球 スポーツ  2019.11.21

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中京大学附属中京高等学校

中京大中京が初優勝 野球 明治神宮大会

高崎健康福祉大高崎-中京大中京 3回裏中京大中京2死二塁、右中間に適時三塁打を放ち、ガッツポーズしながら滑り込む中山(右)=神宮球場で

高崎健康福祉大高崎-中京大中京 3回裏中京大中京2死二塁、右中間に適時三塁打を放ち、ガッツポーズしながら滑り込む中山(右)=神宮球場で

 第50回明治神宮大会最終日は20日、神宮球場で決勝が行われ、高校の部は中京大中京(東海)が高崎健康福祉大高崎(関東)を4-3で下し、初優勝を果たした。東海地区は来春の選抜大会の「神宮大会枠」を獲得し、同地区の枠は3となった。秋の東海大会では、中京大中京が優勝し、準優勝は県岐阜商。4強には加藤学園と藤枝明誠(ともに静岡)が入った。

 大学の部は慶大(東京六大学)が関大(関西1)に8-0で快勝し、19年ぶり4度目の頂点に立った。

 中京大中京は1-2の3回に3点を奪って逆転し、高橋宏が好救援した。高崎健康福祉大高崎は初出場での優勝を逃した。慶大は高橋佑が7回まで1人の出塁も許さない好投で完封。4番郡司が先制2ランを放ち終盤突き放した。

■投打の主力躍動 名門復活

 打つべき人が打った。投手陣も期待通りの投球を見せた。投打の主力が本来の力を発揮すれば結果は明白。中京大中京は新チーム発足直後から全員で目標に掲げてきた「神宮制覇」を達成した。

 追いついた直後の3回2死二塁。中山の今大会11打席目での初安打が右中間への勝ち越し三塁打となった。「打ちたいという気持ちが先行していた」という反省を生かし、来たボールを素直にはじき返した。

 攻撃の起点になったのは西村。1回、中前打の後に二盗すると、相手バッテリーの連続ミスで生還した。「足で揺さぶった」と気を良くすると、3回の右前打は中山の三塁打の呼び水となった。

 2人に加え、印出、高橋宏、松島が前チームから主力となっていた。4回無安打と好救援の高橋宏は「力があるチームと分かっているので、あえて日本一の高い目標を設定した」と胸を張った。

 甲子園で春4度、夏7度の優勝を誇る名門は今夏の愛知大会を前にユニホームを替えた。オールドファンには懐かしい立ち襟が23年ぶりに復活。変更後、初めて臨んだ全国の舞台で「強い中京」を取り戻した。

 出場が確実視される来春の選抜大会は、他校の目標となる立場。就任10年目で初の日本一になった高橋監督は「いろんなタイプのチームと対戦できた」と収穫を挙げる一方で、「高橋宏だけでは勝てない」と松島ら投手陣のさらなる成長を促す。来春に向けた戦いはもう始まっている。(東郷賢一)

【高校】 ▽決勝

高崎健康福祉大高崎(関東) 020100000―3
中京大中京(東海) 10300000x―4
(高)橋本拳、桜井、長谷川-戸丸
(中)松島、高橋宏-印出

(2019年11月21日 中日新聞朝刊27面より)

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