■来場者の絵を投影　あすイベント

　鈴鹿市の鈴鹿高校の生徒７人が１３日、同市のハヤシユナイテッド文化ホール鈴鹿（市文化会館）で、来場者が描いた絵を動かす「ドームにひろがるアートイベント」を開く。海中のような演出をした多目的ドームの天井スクリーン上を絵の魚が優雅に泳ぐ。２年の近藤さん（１７）は「自分の描いた魚が泳ぐ姿はなかなか見られない。親子や友達同士で楽しんで」と来場を呼びかけている。（西村理紗）

　同校では、生徒が設定した課題の解決を目指す「探究学習」を地元企業などと協力して進めている。７人は建材会社「林建材」とともに６月から探究学習を続け、同社の親会社が命名権を持つ「ハヤシユナイテッド文化ホール鈴鹿」の活用法を考えてきた。

　生徒たちはホールで開催されたイベントにも参加して課題を考えてきた。２年の西田さん（１７）は、イベントにたくさんの人が来ることを知ったが、家族連れや高齢者が多いと感じたという。１年の平松さん（１６）も「自分もホールに遊びに行こうと思ったことはなかった」といい、高校生も含めた多くの人が楽しめるイベントの案を考えることにした。

　１年の野田さん（１６）が多目的ドーム見学時に天井スクリーンに投影された映像を見て「描いた絵が映ったら面白い」と発案したイベントを採用し、メンバーで準備を重ねてきた。

　イベントでは、来場者に専用の紙とペンを配布。自由に絵を描いてもらい、専用の機械で絵を取り込み、スクリーンに投影する。投影する絵は魚に限らず、似顔絵や他の動物など、好きな物を描くこともできる。

　１年の山田さん（１６）は「皆さんを楽しませたいし、自分たちも楽しみたい。この先もホールに行ってみようか、と思ってもらえるイベントにしたい」と意気込み、２年の酒井さん（１７）は「抽せん会やプレゼントもあるので、お楽しみに」とＰＲした。

　入場無料。午前１０時～午後４時。予約不要。交流サイト（ＳＮＳ）への投稿でシールのプレゼントがあるほか、クリスマスソングなどのピアノ演奏もある。

（2025年12月12日　中日新聞朝刊中勢版より）

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