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スポーツ 2025.08.02

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桜花学園高等学校

高校総体 桜花学園 26回目栄冠 バスケ女子

優勝を決め喜び合う桜花学園の選手たち=岡山市北区のジップアリーナ岡山で

優勝を決め喜び合う桜花学園の選手たち=岡山市北区のジップアリーナ岡山で

 中国地方を中心に開かれている全国高校総体(インターハイ)は1日、バレーボールやなぎなたなど9競技が実施された。

 バスケットボール女子は、桜花学園が日本航空北海道(北海道)を63-59で破り優勝。優勝は26回目となり、史上最多を更新した。

 卓球の男子団体では愛工大名電が準決勝に駒を進めた。自転車競技男子4キロチーム・パーシュートで名古屋たちばなが7位。ボクシングライト級の杉山選手(菊華3年)、テニス男子ダブルスの名古屋の尾関選手(3年)と佐藤選手(同)のペアはベスト8で敗退した。

■井上前監督の遺影を前に奮闘

 序盤にペースをつかんだ桜花学園は、昨年12月に78歳で亡くなった前監督・井上真一さんの遺影が見守るなか、名古屋短大付属高校として1986年にインターハイを初優勝した地・岡山で栄冠をつかんだ。

 試合終了を告げるブザーが鳴ると、選手たちは抱き合って喜び、白慶花(ペク・キョンファ)監督は「井上先生は生前、今回の大会を楽しみにしていた。これで先生も喜んでくれると思う」と感極まった。

 選手たちは腕に「日本一」と書き込んで、2年ぶりの決勝に挑んだ。主将・浜田選手(3年)の切れのあるドリブルや司令塔・竹内選手(2年)のパスで流れをつかみ、16点差で前半を折り返した。終盤に猛追されるも、勝部選手(2年)らが正確なシュートを決め、逆転を許さなかった。

 インターハイで25回優勝に導いた井上前監督。練習では選手たちに厳しさを見せる一方、寮では優しいお父さんのような存在だった。選手たちと腕相撲をしたり、スヌーピーのグッズを贈られて喜んだりする一面もあった。

 井上前監督のためにも絶対に譲ることができなかった大一番を制し「苦しい場面で、空から先生が背中を押してくれていたような気がする」と白監督。亡き恩師とともに勝ち取った4年ぶりの優勝に、選手たちの笑顔が弾けた。(若林和)

(2025年8月2日 中日新聞朝刊県内総合版より)
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