お知らせ 2025.07.05
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ダンス動画で自転車施錠訴え 豊田大谷高と豊田署が共同制作

ダンスで自転車盗難被害防止を訴える動画の一場面
動画には部員15人とダンス経験者の地域課荻原くるみ巡査(23)が出演。自転車のハンドルを操作するような動作や、鍵をかける動作をヒップホップ調のダンスに組み込んだのが特徴。同部の顧問と卒業生が振り付けを考え、3、4月に同校や署の屋上などで撮影した。部員による施錠の実演もあり、短時間でも必ず施錠すること、ワイヤなどでタイヤとフレームを一緒に固定物に結ぶ「アースロック」の実践を呼びかけた。
3年の生徒(17)は「屋上の撮影は強風で大変だったが、メッセージが伝わる良い作品が完成した」と振り返った。2年の生徒(17)は「自分事として捉え、施錠で大切な自転車を守って」と訴えた。
署管内で昨年一年間に発生した自転車盗難559件のうち、64%が無施錠だった。今年は5月末時点で192件が発生し、無施錠は71%。被害者の6割が小学生~大学生の若い世代で、木村紀夫署長は「全国的に知名度のあるダンス部の協力で、若い世代に訴えかけられたら」と期待した。
動画は県警の公式ユーチューブチャンネルで公開している。映像は管内の病院やショッピングセンター、豊田スタジアムなどでも流す。(堀百花)
(2025年7月5日 中日新聞朝刊豊田版より)