県高校演劇大会（中日新聞社など主催）が９、１０の両日、津市の県総合文化センターであった。生徒たちは熱い舞台を繰り広げ、審査の結果、いずれも最優秀の県知事賞に三重高（松阪市）、中日賞に高田高（津市）がそれぞれ選ばれた。

　北勢と中南勢の２つの地区大会で選ばれた８校が、約１時間の創作劇などを順番に披露。三重は真夜中の部屋で繰り広げられるファンタジーで不条理な夢の世界を描いた「マナちゃんの真夜中の約束・イン・ブルー～劇団チュム上演台本より～」を、高田はスラックスやスカート、ネクタイといった制服を通して多様性を訴えた「変」を上演した。

　三重の松尾莉奈部長（２年）は「結果を聞いた時は驚きすぎて声が出なかった。頑張ってきてよかった」、高田の土田茉里（まつり）部長（２年）は「みんなにありがとうという思い。演劇を通して自分を主張できるようになった」と笑顔で振り返った。

　両校は１２月に富山市で開催される中部日本高校演劇大会に県代表として出場する。　（斉藤和音）

　◇ほかの成績

　優秀賞　津商業、４日市西　▽優良賞　神戸、暁、いなべ総合学園、４日市農芸　▽舞台美術賞　三重　▽創作脚本賞　平野ほの香（津商業）、谷津部（四日市農芸）

（2019年8月11日　中日新聞朝刊三重総合より）

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