お知らせ 2025.05.17
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高校生の力作 マナー動画 多治見西高マンガ部 冬休み返上で描く

イオンシネマ土岐で流れるマナー動画を制作したマンガ部員たち=多治見市明和町の多治見西高で
東濃地方に21年ぶりに復活した映画館「イオンシネマ土岐」(土岐市土岐津町)で、多治見市の多治見西高校マンガ部が制作に携わった映画館のマナー動画が幕あいに流れている。同館だけで見られる映像で、部員たちは「注目していただきたい」と自信作をアピールしている。(吉田英悟)
マンガ部は「まんが甲子園」として知られる全国高校漫画選手権大会で優勝したこともある「強豪校」。週2回の活動を通してさまざまな画風の作品を描いている。
2年前から連載している地域コミュニティー誌の制作に携わる広告代理店を通じて打診があり、昨年12月から始動。当時の2、3年生8人が分担し、活動回数を増やして、冬休みも返上して取り組んできた。
映像は生徒がタブレット端末のアプリケーションを使って描いた静止画に、イオンシネマ側が動きをつけて完成させた。老若男女に親しみを持ってもらい、分担しても画風に差が出ないよう、登場人物を愛らしくて小さなキャラクター「ミニキャラ」で統一。ストーリーのある漫画とは異なり、短い時間で印象的に啓発できるようオチの付け方などを工夫した。
映像の主役には、実在の部員たちを起用。イオンシネマ側との打ち合わせを重ねながら、危険物の持ち込みや周囲の客への迷惑行為など禁止行為の注意動画をポップに仕上げた。
4月に完成した作品を鑑賞した部員たちは、自分たちが描いた絵が動いていることに新鮮味を覚えたという。部員(17)は「高校生ではなかなかできないことなので、良い経験になった」と振り返る。
イオンシネマ公式のユーチューブでも鑑賞することができる。
(2025年5月17日 中日新聞朝刊東濃版より)