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お知らせ 2024.08.12

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名古屋経済大学市邨高等学校 東邦高等学校

戦争の悲惨さ 肌で感じる 名古屋でツアー 高校生 空襲の跡見学

爆弾で穴が開いた壁を前に名古屋空襲について学ぶ生徒たち=名古屋市千種区の千種公園で

爆弾で穴が開いた壁を前に名古屋空襲について学ぶ生徒たち=名古屋市千種区の千種公園で

 高校生が第2次世界大戦中の名古屋空襲や原爆投下について学び、平和を考える「戦後79年平和の灯(ともしび)自転車リレー・平和スタディツアー」が10、11の両日、名古屋市内などで開かれた。参加した高校生は戦跡などを見学し、被爆者の体験談に耳を傾けた。(日暮大輔)

 県内16校の34人が参加。初日は同市千種区の名古屋経済大市邨高校を起点に、区内の千種公園に残されている名古屋陸軍造兵廠(しょう)千種製造所の壁の一部を見学した。壁は爆弾によってこぶし大の穴がいくつもできており、生徒たちは区内に軍需工場が集積していたことや、米軍の爆撃目標にされて空襲を受けたことを学んだ。

 市邨高に戻ってからは、生後9カ月の時に広島で被爆した同校元教諭、金本弘さん(79)の体験談を聞いた。金本さんは当時15歳だった姉と一緒に原爆を経験。原爆で亡くなった人の写真や当時の様子を描いた絵などを紹介しながら戦争の悲惨さを語った。

 金本さんは「まだ10万6千人の被爆者がおり、愛知にも1300人いる。日本が核兵器禁止条約に入ることが一番大事」と訴えた。

 参加した東邦高校3年の生徒(17)は「体験された方の話を聞くことの大切さが分かった。理解しようとする努力をしながら、私たち若い人が語り継がないといけない」と話した。

 11日はロシアの侵攻を受けるウクライナの現状について、日本在住のウクライナ人らから話を聞いた。

(2024年8月12日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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