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スポーツ 2024.07.31

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中京大学附属中京高等学校

高校総体 女子400リレー 中京大中京V 円盤投げ 成田選手が準優勝

女子400メートルリレー決勝で優勝し記念写真に納まる中京大中京の選手たち=福岡市の東平尾公園博多の森陸上競技場で

女子400メートルリレー決勝で優勝し記念写真に納まる中京大中京の選手たち=福岡市の東平尾公園博多の森陸上競技場で

 北部九州を中心に開かれている全国高校総体(インターハイ)は30日、6競技が実施された。県勢では陸上女子400メートルリレーで中京大中京が2年ぶり4回目の優勝を果たした。女子円盤投げでは中京大中京3年の成田選手が44メートル72で準優勝した。

■アンカー坂本選手 横一線 ラスト10メートルで頂点確信

 ゴールラインを越えた瞬間、目から涙があふれ出した。陸上女子400メートルリレーで栄冠に輝いた中京大中京のアンカー坂本選手(2年)。「日本一奪還に向け全員で頑張ってきた」。昨年は出場すらかなわなかった憧れの舞台で、女王復活の強さを見せつけた。

 接戦での勝負強さが評価され、アンカーの大役を任された。バトンを受け取った時点で、3校がほぼ横並びの状態。「走っているときは自分のレーンしか視界に入らないくらい必死だった。ラスト10メートルで引き離せたことに気付き優勝を確信した」と振り返る。

 3連覇がかかっていた昨年は、東海高校総体でバトンミスにより敗退し、インターハイへの出場を逃した。ミスを引きずり、チーム内で意見が衝突することも増えたが、「ギクシャクする時期を乗り越えて絆が強くなった」(坂本選手)。少しでも時間ができると自主的にバトン練習をし、1年半の間、この日に向けパスの精度を高めてきた。

 出走メンバー唯一の3年でエースの岡田選手は、29日の100メートル決勝で、不調により最下位に終わっていた。「100メートルが終わった時点で、リレーにかけようと決めていた」

 不安と重圧で前日は涙が止まらなかったが、後輩たちが「大丈夫」「絶対に勝てる」と励ましてくれた。「信頼できるこのリレーメンバー8人だから優勝できた。感謝しかない」と笑顔を見せた。(鍵谷朱里)

(2024年7月31日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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