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高校野球 2024.04.29

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中部大学春日丘高等学校 中京大学附属中京高等学校

春季高校野球 中部大春日丘 3点差逆転サヨナラ 愛知県大会

野村の決勝適時打で一塁から激走し、サヨナラのホームを踏んだ安藤(右から3人目)に駆け寄る中部大春日丘ナイン=熱田愛知時計120スタジアムで

野村の決勝適時打で一塁から激走し、サヨナラのホームを踏んだ安藤(右から3人目)に駆け寄る中部大春日丘ナイン=熱田愛知時計120スタジアムで

■4強出そろう

 愛知県大会は準々決勝4試合が熱田愛知時計120スタジアムなどで行われ、4強が出そろった。中部大春日丘は、東邦に5-4で劇的なサヨナラ勝ち。3点を追う9回に試合をひっくり返した。中京大中京は序盤に4得点し、日本福祉大付に4-0で快勝した。2枠の東海大会出場権を懸けた準決勝は29日、岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで豊川-享栄、中部大春日丘-中京大中京のカードで行われる。

■9回1死から4点

 劇的な勝利を収めた中部大春日丘は、優勝した2013年以来11年ぶりの4強。9回2死一塁で野村外野手(3年)が放った打球が中堅手の頭を越え、一走の安藤外野手(2年)が生還。3点差をひっくり返すサヨナラ勝ちに、ナインは歓喜した。

 逆転劇は9回1死から始まった。主将の小島内野手(3年)が、チーム初の長打となる右越えの二塁打で出塁。後続も右翼線への適時三塁打、右前適時打で続いて1点差に迫り、2死二塁から安藤の右越え適時打で同点としていた。小島は「チームの粘り強さが出せた。誰も諦めていなかったし、自分が何とか塁に出ようという気持ちだった」とうなずいた。

 6回までにバッテリーミスで3点を失い、劣勢の試合展開。守備の時間が長く、攻撃が淡泊になっていた中、9回は表の守備を3つのフライアウトで取って7球で終了。斉藤真監督は「あそこで10球以内で終わらせて攻撃にいけたことが大きい」と勝因を分析した。

 1回戦の愛知戦は、小島の2失策が絡んで一時逆転を許したが、終盤に逆転。小島は「あの試合はみんなが『小島のために』と声を掛け合ってくれた」とミスをカバーし合ってここまで勝ち進んだ。次は東海大会出場の懸かる準決勝。「きょうの勝利を自信にしつつ、過信せずに臨みたい」と意気込んだ。

 (石曽根和花)

■木製バット2打点 中京大中京・山田

 中京大中京の強打者・山田外野手(3年)が木製バットで打席に立ち、1安打2打点をマークした。2回2死一、二塁の2打席目で放った大きな当たりは右翼手が見失い、2点適時二塁打となった。「打線がつながって、相手のミスも絡んで序盤から点を取れてよかった」と振り返った。

 今大会では1、2回戦は金属バット、3回戦から木製バットを使用。「自信のあるスイングスピードに頼って振ってしまう癖があるので、木製で体全体を使う打ち方を心がけてやっている」と意図を語った。

▽準々決勝
東邦 001011010|4
中部大春日丘 000001004x|5
(東)手島、宇佐美-小林
(部)金田、水野、角野、水野-里見、米田

日本福祉大付 000000000|0
中京大中京 220000000|4
(日)沢田-大脇
(京)佐藤、沖-杉浦

(2024年4月29日 中日スポーツ8面より)

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