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高校野球 2023.01.28

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東邦高等学校 大垣日本大学高等学校

高校野球 36校 サクラ咲く 選抜記念大会 東海は増枠3校

選抜高校野球大会出場が決まり、喜ぶ東邦ナイン=名古屋市名東区で

選抜高校野球大会出場が決まり、喜ぶ東邦ナイン=名古屋市名東区で

 第95回選抜大会(3月18日開幕予定・甲子園)の出場校を決める選考委員会が27日、大阪市内で開かれ、昨夏の甲子園大会で東北勢として初優勝した仙台育英(宮城)や、昨春の選抜大会を制した大阪桐蔭が選出された。部員への体罰で監督が解任された東海大菅生(東京)も選ばれた。

 記念大会のため例年より4校多い36校。前回から1増の3枠となった東海は5度の優勝を誇る東邦(愛知)のほか、常葉大菊川(静岡)大垣日大(岐阜)が出場する。元プロ野球選手、清原和博さんの次男、勝児がいる慶応(神奈川)や、履正社(大阪)報徳学園(兵庫)、智弁和歌山、広陵(広島)、沖縄尚学なども名を連ねた。北信越はともに福井県の北陸と敦賀気比。彦根総合(滋賀)は春夏通じて初の甲子園出場となった。

 練習環境などのハンディ克服や、地域貢献といった戦力以外の特色を加味する21世紀枠は、石橋(栃木)氷見(富山)城東(徳島)の公立3校を選出した。氷見は30年ぶり2度目の出場で、城東と石橋は春夏通じて初。

 組み合わせ抽選会は3月10日、出場校の主将が参加して対面で行われる。

■東邦 6度目優勝へ

 現中日の石川昂弥を擁して優勝した2019年大会以来、4年ぶり31度目の選出となった東邦。山田監督は「どれだけ全国で勝てるかが勝負。やるべきことを確実にやって進んでいきたい」と、歴代最多を更新する6度目の優勝に向けて意気込んだ。

 昨秋の東海大会決勝で常葉大菊川に7-2と快勝し、12度目の優勝を果たした。最速149キロを持つ右腕宮国がエースとしてチームを引っ張る。力で押すスタイルながら、ツーシームやスライダーなど変化球も駆使する。石川昂の弟でもある主将の4番、石川瑛貴(てるき)が攻撃の軸。打線は上位から下位まで切れ目なく、投打ともにバランスが良い。

 昨秋の神宮大会では大阪桐蔭に完敗。エース前田の投球にほんろうされ、全国レベルの高さを痛感した。宮国は「秋は自分の力を発揮できなかった。甲子園では前田選手と投げ合って、勝ちたい」と闘志を燃やした。

■大垣日大 春に強い

 78歳の阪口監督が率いる大垣日大が、2年連続5度目の出場を決めた。2007年に初出場で準優勝し、過去4度の出場で初戦敗退は一度もないなど、春にめっぽう強い。前任の東邦(愛知)も含め、監督として34度目の甲子園に臨む指揮官は「優勝しか考えていない」と力強い。

 昨春の甲子園で救援登板した右腕の山田が、新チームで頼もしいエースに成長。最速143キロの直球をコースに決め、縦に割れるカーブなど変化球も一級品だ。4強に進んだ昨秋の東海大会は3試合を一人で投げ抜いた。

 打線は4番の米津を軸に切れ目がなく、小技も交えて効率的に得点する。課題の守備を鍛え上げて大舞台に臨む。

(2023年1月28日 中日新聞朝刊21面より)

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