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お知らせ 2019.10.27

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多治見西高等学校附属中学校

生徒丹精の蜂蜜洋菓子に 4年間養蜂多治見西中高、努力が実を結ぶ

商品を見せる(左から)堀さん、牧村さん、黒川さん、安藤さん=多治見市明和町の多治見西高で

商品を見せる(左から)堀さん、牧村さん、黒川さん、安藤さん=多治見市明和町の多治見西高で

 校舎屋上でミツバチを飼育する多治見西高校と付属中の生徒の手による蜂蜜を使い、多治見市前畑町の洋菓子店「ラ・メール・ブランシュ」が2種類の洋菓子を作った。18日から販売を始めており、濃厚でおいしい蜂蜜の味が楽しめると好評だ。(渡辺真由子)

 販売されたのは「はちみつプリン」と「はちみつケーキ」。いずれも生地に蜂蜜を練り込んであり、プリンは別カップの蜂蜜をかけて食べる。

 同校がミツバチを飼い始めたのは4年前。中学生の頃に蜂の巣から蜂蜜を採って食べた経験のある中野大作教諭(40)が、「ミツバチを飼うことで、自然との触れ合いを経験してほしい」と校内飼育を提案。初めは人を刺すのではないかと反対する声もあったが、防護服を購入するなど安全対策をとって始めた。現在は中高生35人が授業後の課外活動として、屋上に設置した巣箱のミツバチを世話をしている。

 働き蜂が出て行ってしまう「分蜂」や、天敵のオオスズメバチの襲来などで蜂の数が減ってしまったことも。それでも、蜜の採れない冬も病気にならないよう、小まめに世話をした。当初購入した2つの群れ(一群当たり最大5万匹)から、現在では5つの群れにまで増えた。

 「分蜂で逃げてしまったときは本当にショックだった」と堀さん(中2)。今年は生産量も安定し、150キロを採取できた。参加2年目の牧村さん(同)は「採れたてのハチミツは味が全く違う」と目を輝かせる。

 安藤さん(高2)と黒川さん(同)が「蜂蜜でお菓子を作れないか」と同店に持ち掛けたところ、平野幸一社長が「くせがなく、おいしい蜂蜜。お菓子に合うと思った」と快諾した。蜂蜜の味を生かすように、同店のパティシエが2種類の洋菓子に仕上げた。

 生徒たちは、駐車場や周囲にクローバーの種を植えたり、桜の木を植樹したりするなど、ミツバチにとって良い周辺環境の整備も始めている。中野教諭は「今後は生態調査などもできればいいと思う」と話す。

 「同世代に食べてほしい」という生徒の願いから、価格はプリンが350円、ケーキが150円(いずれも税別)に抑えた。商品は、蜂蜜がなくなる11月末ごろまで販売する。

(2019年10月27日 中日新聞朝刊可茂版より)

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