星槎（せいさ）名古屋中学（中村区）の料理部と食育ゼミの生徒たちが、知多市緑町の市民活動センターにある手作りカフェ「Ａｄａ－Ｃｏｄａ（アーダ・コーダ）」で、予約制の「中学生レストラン」を開く。本格的な料理を振る舞うべく準備してきた生徒たちは、８日の本番を楽しみに待つ。　（伊藤聖笑）

　同校には不登校の経験がある生徒ら約３００人が通う。中学生レストランは、料理の提供を通じて達成感を感じてもらおうとの狙いで、２０１５年から新型コロナウイルス禍の間を除き毎年行ってきた。ここ数年は２週間程度で予約枠が埋まる人気ぶりといい、今回もすでに空席はない。

　当日は生徒十数人が、ラタトゥイユやチキンのテリーヌなど、フルコースの料理を提供する予定だ。

　味や見た目を楽しんでもらえるよう、これまで努力を重ねてきた。フォカッチャは、ふっくらした食感を楽しんでもらえるよう切り方にも工夫。デザートのレモンムースには、夏らしい鮮やかな色のゼリーと細かいレモンの皮を飾る。

　３年で料理部長の生徒（１５）は「皆さん忙しい中、予約して来てくれるのがうれしい。この経験は料理以外にもきっと生かせると思う」と、満員御礼の本番を心待ちにしている。

（2025年8月3日　中日新聞朝刊市民総合版より）

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