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お知らせ 2025.06.14

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イタリア中高一貫校と連携 皇学館中・高 万博会場で協定調印式

 伊勢市の皇学館中学・高校は、イタリア中部のマルケ州の中高一貫校に相当するガリレオガリレイ高校と両校の相互交流を活性化させる連携協定を結んだ。海外の教育機関との連携協定は、オーストラリアの高校に次いで2例目。オンラインや対面で互いの生徒に交流してもらうなど、異文化理解の促進につなげる。(北村太一)

■異文化学び互いに交流へ

 皇学館中高は2023年度から、希望する生徒を対象にイタリア語やフランス語など多言語学習の講座を開講。外国語指導助手(ALT)らが講師となって指導している。より語学学習を発展させようと担当者が昨年10月、大阪市にあるイタリアの政府機関を訪問。ガリレオガリレイ高校を紹介され、連携が決まった。

 調印式が3日、大阪・関西万博会場内のイタリア館で開かれた。両校の校長が署名を交わし、皇学館中高の生徒15人も見届けた。高校2年の生徒は「万博会場でイタリア語の会話を聞いて、日本語と発音が似ていると感じた。興味を持ち、学んでみたいと思った」と笑顔だった。

 4、5両日はルイジ・フラティ校長と教頭が伊勢を訪れ、学校を訪問。協定を受けた交流に向けて話し合ったほか、高校3年の授業にフラティ校長が登壇してイタリア語の特別授業をした。

 ガリレオガリレイ高にとって、日本の学校との連携協定は初めて。フラティ校長は伊勢について「緑豊かで、ガリレオガリレイ高のある地域と雰囲気が似ている」と話す。「最初は生徒同士がビデオレターなどでお互いの文化を紹介するなど交流を深めてほしい。ぜひ高校にも留学にきてほしい」と期待を込めた。

 皇学館中高の芝崎俊也校長は「イタリアは、歴史や文化が深い国。生徒たちには連携をきっかけに異文化を学び、視野を広げてほしい」と願いを語った。

(2025年6月14日 中日新聞朝刊伊勢志摩版より)
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